ネットショップではかりを探していた所、この商品の仕様が使用用途にピッタリでした。
しかし、価格が安すすぎて、精度面と耐久性が不安でした。
楽天市場で購入して、簡単に精度確認を行ってみると、5~12g前後の誤差と推察され、たいへん満足できる結果となりました。
わたしが購入検討している時、この商品の情報が少なかったので、購入検討されている方の参考になればと精度確認を記事にしました。
デジタルスケール5つの使用用途と特徴
- ペットの成長記録
- ダンボールなどの大きなものを量る
(計量皿とディスプレイがわかれている) - FBA納品
- エアコン冷媒充填
(充填作業中の充填量はマイナス表示となるので、正味の充填量が分かりやすい)
最小表示 2g - オートパワーオフ機能をOFFにできた
SF-890詳細
商品仕様
最大計量:50kg、計量範囲:0.01kg~50kg
分解能:2g
電源:単4電池2個(電池は付属しません)
風袋引き機能
オートパワーオフ機能(約1分)➜初期値は5分、 [1][3][5][-]と変更可能。
表示単位切り替え可能:グラム(g)・キログラム(kg)
重量物を載せやすい薄さ44mm設計
文字高18mmで読み取りやすいデジタル表記
計量部分 250mm(縦)×250mm(横)×44mm(厚)
表示部分 116mm(縦)×118mm(横)×19mm(厚)
本体重量1.9kg
取説にない使える操作手順
オートパワーオフ時間変更の手順
1.「TARE」「HOLD」ボタン長押し。
(現在の設値[5]などの表示が出るまで)
2.「TARE」ボタンで選択。
[1][3][5][-]
3.「MODE」ボタンで決定。
※[-]はオートパワーオフ機能OFF、30分以上OFFにならない事を確認しました。
開封
ダンボールの箱はチーズのような匂いがします。
ディスプレイとケーブル
計量皿
計量皿 取説(英語)
箱裏
内容物詳細
表示角度は、90°の範囲で、無段階調整が可能です。
固定できない角度もありますが、細かく角度調整をしなくても、視認性はあります。
端子が電話線に似ているが、電話線ではない。
計量皿のグリップが良い。
タニタ、Panasonicスケールとの比較
比較に使用したはかり
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タニタ KD-173
(最大表示1000g、分解能1g) -
パナソニック EW-FA13
(最大表示136kg、分解能100g)
ボルト20本 測定比較
-
タニタ KD-173
274g
-
F-890
272g
国語辞典 測定比較
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タニタ KD-173
730g
-
F-890
730g
エアコン冷媒R32 測定比較
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パナソニック EW-FA13
17.3kg
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F-890
17.236kg
IVANKOエクササイズプレート 測定比較
IVANKO イヴァンコ 社製エクササイズプレート OMK オリンピックペイントプレート
このエクササイズプレートの重量精度/±2%です。
1.25kg 重量精度/±2%(±25g)
-
パナソニック EW-FA13
1.3kg
-
F-890
1.258kg kg
2.5kg プレートの重量精度/±2%(±50g)
-
パナソニック EW-FA13
2.5kg
-
F-890
2.486kg
53.75kg プレートの重量精度/±2%(±1075g)
パナソニック EW-FA13は、分解能100gの大まかな計測しかできないので、
27.5kg以上は計測していません。
F-890
53.750kg
IVANKOエクササイズプレート 測定結果表 (1.25~55.0kg)
表の「エクササイズプレート重量(重量精度/±2%)」の20.0kgまでは、プレート単体の重量精度/±2%を考えると、
(プレート重量精度/±2%)+SF-890精度=プレート刻印値との差(g)
となります。
25.0kg以上では、2つ以上のプレートの重量ですので、プレートごとの重量精度/±2%を、加えて考えなければなりません。
エクササイズプレート重量 (重量精度/±2%) | パナソニック EW-FA13(kg) | SF-890表示値(kg) | プレート刻印値との差(g) | 使用した プレートの数 |
1.25kg (±25g) | 1.3 | 1.258 | 8 | 1.25kg×1 |
2.5 kg (±50g) | 2.5 | 2.486 | 14 | 2.5kg×1 |
5.0 kg (±100g) | 5.0 | 5.026 | 26 | 5.0kg×1 |
10.0 kg (±100g) | 10.0 | 10.038 | 38 | 10.0kg×1 |
15.0 kg (±300g) | 15.0 | 14.900 | 100 | 15.0kg×1 |
①20.0 kg (±400g) | 20.0 | 19.986 | 14 | ①20.0kg×1 |
②20.0 kg (±400g) | 20.0 | 19.988 | 12 | ②20.0kg×1 |
25.0 kg (±500g) | 25.0 | 25.014 | 14 【2】 | ①20.0kg×1 5.0kg×1 |
27.5 kg (±550g) | 27.500 | 0 【2】 | ①20.0kg×1 5.0kg×1 2.5kg×1 | |
28.75 kg (±550g) | 28.760 | 10 【4】 | ①20.0kg×1 5.0kg×1 2.5kg×1 1.25kg×1 | |
35.0 kg (±575g) | 34.886 | 114 【0】 | ①20.0kg×1 15.0kg×1 | |
40.0 kg (±800g) | 39.970 | 30 【4】 | ①20.0kg×1 ②20.0kg×1 | |
50.0 kg (±550g) | 50.000 | 0 【12】 | ①20.0kg×1 ②20.0kg×1 10.0kg×1 | |
51.25kg (±1025g) | 51.266 | 16 【4】 | ①20.0kg×1 ②20.0kg×1 10.0kg×1 1.25kg×1 | |
53.75kg (±1075g) | 53.750 | 0 【6】 | ①20.0kg×1 ②20.0kg×1 10.0kg×1 2.5kg×1 1.25kg×1 | |
55.0 kg (±1100g) | 0_LD | – | ①20.0kg×1 ②20.0kg×1 10.0kg×1 5.0kg×1 |
・20kgプレートは2枚使用しましたので「①」「②」と表記をわけております。
・【】内の数値は、使用したプレート単体でのSF-890表示値を合計した値からの差。
・「0_LD」は多くの体重計で計測重量オーバーの表示です。「OLD」オーバーロードと推察されます。
一定重量減らした時の精度
ボルト5本(約68.5g)ずつ減らす
このデジタルスケールは、電源ONの時に0セットされるので、
R32エアコン冷媒とボルト20本(1本:約13.7g)を載せた状態で、デジタルスケールの電源を入れる。
そこから 5本ずつボルトを減らし、重さを確認すると、下表の通り最大誤差5.5gと正確だった。
スケール表示:ー68g
スケール表示:ー136g
減らしたボルト | SF-890表示値(g) | 誤差(g) |
電源ON(0セット) | 0 | ー |
5本 約 68.5g | ー68 | 0.5 |
10本 約137.0g | ー136 | 1.0 |
15本 約205.5g | ー200 | 5.5 |
20本 約274.0g | ー272 | 2.0 |
まとめ
今回精度確認を行って、イヴァンコ エクササイズプレート重量を正確に測る術がなかったので、プレート重量精度/±2%がわからないままですが、タニタとパナソニック スケールでの計測結果との比較結果をみると、最大12g前後の誤差と推察されます。
価格が5倍以上のイチネンTASCO:TA101CBで分解能5gである事を考えると、精度は十分です。専用ケースがなかったり、耐久性が低いと考えても3500円前後の価格(価格は2021年9月10日注文時の情報です)を考えれば、壊れて、もう一台購入したとしても諦めがつきます。また、DIYで使用するのであれば十分です。