自転車でちょっとそこまで買い物に出ようとしたら、タイヤに空気が入っていない・・・。昨日まで入っていたので、「いたずらかな?誰かが意地悪したかな?」とおもいつつ、トップナットの緩みを確認して空気を入れても、すぐにタイヤが柔らかくなる。
どうやら空気を抜かれたわけではない様です。たいていは、空気圧が低いまま乗ってパンクさせたか、虫ゴムかタイヤチューブの劣化です。
そんな時、面倒ですよね!でも、虫ゴムの交換だけで復活する事もよくあります。
虫ゴム交換だけなら簡単ですので、どなたでもできます。
虫ゴム交換後、数時間で空気が抜ける様なら、あきらめて自転車屋さんに持って行くか、ちょっと大変ですがチューブのパンク修理をやるしかありません。
この記事では、虫ゴム交換とチューブの穴をふさぐ修理手順を紹介しますので参考にして下さい。
また、電動ではなくても、小さい自転車でも、大きい自転車でも、日本で一般的に普及しているバルブであれば同様の作業ですが、バルブの種類は他にもあるので、確認して作業を行って下さい。
車輪の各部名称
虫ゴム交換
材料
虫ゴム
100円ショップ、ホームセンター、Amazonにて100円程度。
(価格は2021年9月10日確認時の情報です)
手順
ゴムキャップを外す
トップナットを手で回して外す
プランジャーを引き抜く
虫ゴムを交換する
プランジャーから虫ゴムを外す。
新しい虫ゴムをプランジャーに取り付ける。
虫ゴムは抜き差しが大変なので、水に浸けるか、シリコンオイルを少し塗ると脱着が楽です。
逆の手順で部品を戻す
プランジャーを差す➜トップナットを手で締める➜空気を入れる➜ゴムキャップをはめる
パンク修理
材料
パンク修理セット
Amazonにて300円前後。(価格は2021年9月10日確認時の情報です)
※セット内容はさまざまですが、100円ショップやホームセンターにも置いてあります。
工具
10mmメガネレンチ または、10mmスパナ
タイヤレバー2本(100円ショップセット物で十分です)
バケツ
ハンマー
手順
チューブを取り出す
ゴムキャップ、トップナット、プランジャーを外す
バルブ固定ナットを外す
10mmのナットをメガネレンチで外す。
外したバルブ固定ナット。
タイヤをリムから外す
タイヤレバーをタイヤとリムの間に入れて、テコの要領でタイヤを外す。外れたらそのままタイヤレバーをスポークに固定したままにして、もう一本のタイヤレバーを使い15cmおきにテコの要領を繰り返しタイヤを全周外す。
※自転車を逆さまにしておりますが、パンク修理ならしなくてもぜんぜん大丈夫です。
チューブを取り出す
チューブのパンク位置を確認する
プランジャーとトップナットを取り付けて、空気を入れる
チューブを水に浸けて行くと、穴が開いている所から空気が漏れる。※穴は1つだけとは限らないので全周確認する。
パンク位置にパッチラバーを貼る
ヤスリをかける
チューブの空気を抜いて、貼るパッチより広めにヤスリをかける。
ゴムのりを塗る
ゴムのりをヤスリをかけた部分すべてに薄く塗って、5分程そのままにしてゴムのりを完全に乾かす。
パッチを貼る
アルミ箔だけを剥がしてパッチを貼る。
ハンマーでたたく。
ハンマーが大きかったので、チューブの折り目が痛まないようにハンマーの柄でたたきました。
透明フィルムを剥がす。
漏れがないか確認する
タイヤの内側を確認
タイヤ内側にチューブを傷つける物がないか、穴が開いていないか、全周を手で触って確認。
分解と逆の手順で組み上げる
バルブ口にバルブを差し込む
差し込んだらバルブ固定ナットを仮り留めしておく。
手でタイヤチューブをタイヤに入れる➜タイヤレバーを使ってタイヤとチューブをリムに取り付ける➜
プランジャーを差す➜トップナットを手で締める➜空気を入れる➜バルブ固定ナットを本締め➜ゴムキャップをはめる
これでパンク修理は完了です。
自分で修理をするとしばらくの間は「大丈夫かなー」っと確認しながら乗りますので、異常が起きてもはやく気が付く様になり、ひとまかせにするより安全かもしれません。
なりより愛着がわいて「もの」と長く付き合える事になりますので、修理代以上のコスパを得られるかもしれません。
もちろん壊すリスクも秘めておりますが、そこも楽しめるようになれれば、一挙両得です。
いろいろな「もの」を修理して、愛用品を増やしましょう!