デジタルマルチテスターで電流測定するにはテストリードをどこにあてたら良いの?
電流測定はテスターを直列接続で測定します。
誤った電流測定をして壊れたテスターの写真と修理、
車での電流測定場所を紹介します。
SOAR ME-530
誤って電流測定モードで、100V電圧測定してしまったデジタルテスター
電流測定は直列接続で測定するので、テスターの中に電流を通して測定しますので、電流測定モードで電圧測定の時のように測定すると、電源のプラス線とマイナス線を直接接続してしまうのと同じことなので当たり前ですが、テスターを壊す1番多い原因です。
上の写真のようなデジタルマルチテスターは、テストリードのバナナクリップを差す場所も電圧測定時とは違うので注意が必要です。
では、テスターを使った車での電流測定を紹介します。
車の電流測定方法
電流測定は回路中にテスターを割り込ませて測定しますので、配線を外して割り込ませるか、専用の器具を取り付けて測定しなければならないので、電圧測定のように簡単ではありません。
具体的にテストリードをあてる場所
①ヒューズボックスのブレードヒューズを外してテストリードを割り込ませて電流測定を行います。
②ネジやボルトで固定されているクワ型端子や丸端子を外して、ボディーアースに割り込ませて電流測定を行います。
電流測定モードで、高電圧測定してしまったテスターを分解修理
誤って電流測定モードで、100V電圧測定してしまった年季の入ったデジタルマルチテスターSOAR ME-530は、電源は入るものの、電圧測定も導通テストもできなくなってしまいました。
テスターの0.2Aヒューズは、切れていなかったので分解して修理します。
テストモードを変えるロータリースイッチを外す
テスターのロータリースイッチは、プライヤーを使って引き抜きます。
テスター裏ブタのネジ1本を外す
電池を抜いて、テスター裏ブタのネジ1本を外します。
スピーカーを外す
裏ブタに差し込まれているスピーカーは、ゆっくり引き抜くと外れます。
焼損した基板のパターンを修理
パターン焼損箇所を清掃後、より線はんだで修理しました。
まとめ
テストリードでの誤った電流測定は大変危険ですので指さし確認するぐらいの注意が必要です。
100V交流電源の電流測定を頻繁に行う方や、車を自分でいじられる方、測定頻度は低いけどうっかりしがちな方はクランプテスターとラインセパレーターを購入してしまったほうが、測定が楽で安全なことは言うまでもないですが、いろいろな機器の消費電力を計算できるので楽しめますよ!
AC/DC電流測定できるクランプテスター
車やバイクでの測定には、AC/DCどちらも電流測定できるクランプテスターが便利です。AC電流測定だけしかできないものが多いので注意が必要です。
100V電流測定にはラインセパレーター
クランプテスターでの電流測定は、複数の線や平行線を挟んで測定することができませんので、ラインセパレーターを使用して電流測定を行います。
最後に家電のちょっとしたメンテナンススペースや修理工具、資材の保管にお困りの方にできるだけご近所のレンタル倉庫が見つかるよう2つのレンタル倉庫検索サイトのリンクバナーを貼っておきますのでご利用ください。