タイロッドエンドブーツが破けていると車検に通らないから交換したいけど純正部品ではタイロッドエンドブーツだけの供給がないのでアッセンブリ部品で交換するとアライメント調整も必要になるから何とかならないかな?
大野ゴム工業などの日本メーカーから社外品のブーツだけをAmazonなどで購入可能です。
この記事ではタイロッドエンドブーツ交換方法も紹介します。
使用車両:平成14年式(2002年) いすゞコモ 型式:GE-JCQGE25
平成14年式(2002年)いすゞコモは、E25系日産キャラバンのOEMです。
E25キャラバンと同じパーツですのでE25キャラバンユーザーの方も是非こちらの記事を参考にしてください。
タイロッドエンドブーツとは、ステアリングの末端部品であるタイロッドエンドのボールジョイント部分を保護するゴム製のカバーです。
タイロッドエンドブーツが破れたり劣化したりすると、ボールジョイントに水やほこりが入り込んで摩耗や錆びを引き起こし、操舵性や安全性に影響を与える可能性があります。
よってブーツが破けていると車検に通りませんので、定期的にブーツの状態を点検し、必要に応じて交換することが重要です。
タイロッドエンドブーツの交換方法
右タイロッドエンドブーツを交換していきます。
タイヤを外して、タイロッドエンドの位置を確認します。タイロッドエンドは、ステアリングギアボックスから伸びる棒状の部品で、ナックルに取り付けられています。
ロアボールジョイントブーツも破けていた場合の社外パーツは以下の記事で紹介しております。
ジャッキアップポイント(Frけん引フック)とウマをかけるポイントは自己責任で使用感の良いポイントを選んでおります。※メーカー指定の場所と異なります。
使用レンチサイズ
- ホイールナット17㎜
締め付けトルク108Nm(11.0㎏・m)
コッターピンの再使用は禁止です。
ナットを完全に外す必要はありません。
使用レンチサイズ
- タイロッドエンド取付ナット24㎜
締め付けトルク30~39Nm(3.0~4.0㎏・m)
タイロッドエンドはナックルにあるテーパー状の穴に差し込まれていますので、DIYならプーラーなどの工具を使用しないと簡単には外れません。
慣れた方がダブルハンマーでナックルを叩いて4t車のタイロッドエンドを外すのを見て自分でも試したことがあるのですが全く外れませんでした。
購入するならピンの差し込みが2段階あるような開口幅を調整できるタイプで強靭なものをおすすめします。今回のようなバンタイプのタイロッドエンドは開口幅を大きくしないと外れませんでした。
タイロッドエンド取付ナットを外してプーラーで外すとタイロッドエンドのネジ山が潰れたり他の部品を痛めます。
実は今回右側のタイロッドエンドを外す際取付ナットの仮り止めを怠ったのでネジ山を潰してヤスリで修正しました。左側のタイロッドエンド交換の際は下の写真の通り取付ナットを仮り止めして外したので大丈夫でした。
※写真は左タイロッドエンドです。
カシメタイプのブーツですのでバンドやクリップでの固定はありません。
マイナスドライバーなどでこじると外すことができます。
外したタイロッドエンドブーツの刻印が気になったので写真を掲載しておきます。
※部品番号ではなさそうです。
タイロッドエンドにシャーシグリスを入れました。
作業前日にAmazonで注文しておいた大野ゴム工業 ボールジョイントブーツ DC-2656 2個 左右分がタイミングよく届いたので外したブーツと念のため比較して取り付けます。
専用工具がないのでウォーターポンププライヤにタイヤチューブを挟んで取り付けました。
タイロッドエンドをナックルに取り付けます。タイロッドエンドをナックルにある穴に差し込んで、ナットで締め付けます。ナットを締め付けるときは、トルクレンチなどで指定されたトルク値になるように調整してください。
使用レンチサイズ
- タイロッドエンド取付ナット24㎜
締め付けトルク30~39Nm(3.0~4.0㎏・m)
タイロッドエンド取付ナットを締め付ける際コッターピンを入れる穴を取付ナット(王冠ナット)の溝に合わせる必要があります。
タイロッドエンド取付ナットを規定トルクで締めた直後ならプーラーを使用せずにボルトの頭を軽くハンマーで叩けば外れますので根気よく調整してください。
使用レンチサイズ
- ホイールナット17㎜
締め付けトルク108Nm(11.0㎏・m)
以上が、いすゞコモのタイロッドエンドブーツ交換方法の説明です。タイロッドエンドブーツが破れていると車検に通りませんので、車検を安くスムーズに済ませるなら車検前などに定期的に点検し、必要に応じて交換することをおすすめします。
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このブログが参考になれば幸いです。