洗濯機の排水弁掃除手順|詰まり・異音・排水できない時の対処法

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目次

はじめに

「洗濯機が脱水の手前で止まる…」 「排水の時にゴボゴボと変な音がする」

もし、排水口やフィルターを掃除しても症状が改善しない場合、洗濯機内部の「排水弁」に異物が詰まっている可能性があります。

排水弁は故障と思われがちですが、実はゴミを取り除くだけで復活するケースも多い箇所です。 この記事では、修理のプロの視点から、排水弁の役割、故障のサイン、そして自分で掃除する具体的な手順を解説します。

※注意※ 本記事は分解作業を伴います。リスクを理解した上で、自己責任にて作業を行ってください。


排水弁とは?なぜ詰まると止まるの?

排水弁とは、簡単に言うと**「洗濯槽の栓(せん)」**の役割をする部品です。 モーターがワイヤーを引っ張ることで弁が開き、水が排水ホースへと流れ出る仕組みになっています。

ここが詰まるとどうなる?

本来、大きなゴミは「糸くずフィルター」でキャッチされますが、すり抜けてしまった以下のようなものが排水弁に絡まることがあります。

  • 糸くず
  • 髪の毛
  • コイン・ボタン
  • 小さなゴミ(ボタン、汗わきパッド等)

これらが弁(ゴムパッキン)に挟まると、水が流れなくなったり、逆に弁が閉じずに水が溜まらなくなったりします。

φ2の電線を輪作りしてつなぐ
排水弁とワイヤーとモーター

排水弁が原因のサイン(症状チェック)

以下の症状があり、かつ**「排水口や排水ホースは掃除済み」**である場合、排水弁を疑いましょう。

  • [ ] 排水モーターの作動音(ウィーンという音)はするが、水が抜けない
  • [ ] 脱水工程に入らずエラーで止まる(E03 / C02 / E1など)
  • [ ] 排水時に「ゴボゴボ」「ガガガ」と異音がする
  • [ ] 洗いやすすぎの最中に、勝手に水が抜けてしまう

【重要】自分で掃除する前の「絶対条件」

排水弁の掃除は、フィルター掃除のように簡単ではありません。以下の場合はDIYをおすすめしません。

  1. メーカー保証期間内である(分解した時点で保証対象外になります)
  2. 水漏れリスクが怖い
  3. 部品を破損させた場合、自分で手配や対処ができない
  4. 機械いじりが苦手・不慣れである

「壊しても買い替える覚悟がある」または「どうしても自分で原因を確かめたい」という方のみ、次の手順に進んでください。


【ドラム式・縦型共通】排水弁の掃除手順

ここでは一般的な構造(弁キャップ式)を例に解説します。

① 安全確保と準備

  • 電源プラグを抜く(絶対!):感電や誤作動による怪我を防ぎます。
  • 残水を抜く:糸くずフィルターをゆっくり緩め、洗面器やタオルで水を受け止めます。
    • ※ここを省略すると、分解した瞬間に床が水浸しになります。
糸くずフィルターを外す前に水受けに桶を置く

② 内部へのアクセス(前面下部カバー)

洗濯機の下部にある化粧カバー(キックプレート)を外します。通常は左右のネジを外せば取れます。
※機種によっては底面からアクセスが必要な場合もあります。

③ 電子ユニット(基板)の移動

カバーを外すと、配線が繋がった「電子ユニット(基板)」が邪魔をしていることがあります。

  • 固定ネジを外し、ユニットをずらします。
  • 【超重要】 配線(リード線)を無理に引っ張らないでください。断線すると一発で故障します。台や角材の上にそっと置きましょう。

④ 排水弁の取り外し【プロのコツ】

排水弁のキャップ(蓋)が見えたら取り外します。

  1. ワイヤーを外す:モーターと弁を繋ぐワイヤーを外します。
  2. 「けがき」を入れる(重要)
    • マジックペンで、キャップと本体に**「合いマーク(線)」**を引いてください。
    • ※元に戻す際、どこまで締め込めば良いかの目安になります。締めすぎや緩みによる水漏れを防ぐプロの技です。
  3. キャップを緩める
    • 反時計回りに回します。固い場合は「ウォーターポンププライヤー」などの工具を使用します。
    • 内部の水が垂れてくるので雑巾を準備してください。
  4. 部品を取り出す:キャップ、スプリング(バネ)、ゴム弁を引き抜きます。
排水弁キャップにマジックでけがく
排水弁キャップにマジックでけがく
排水弁キャップを反時計回りにウォーターポンププライヤーで回す
排水弁キャップとスプリングを外す
排水弁キャップとスプリングを外す
ゴム弁を取り外す
ゴムの弁を取り外す

ウォーターポンププライヤー
排水弁のキャップは手では固くて回らないことが多いです。これ一本あると作業がスムーズになります。

⑤ 異物の除去・清掃

取り出したゴム弁や、本体側のケース内部を確認します。

  • 異物除去:絡まった髪の毛、糸くず、硬貨などを取り除きます。
  • ブラッシング:歯ブラシを使って、ゴム弁のヌメリや汚れを優しく落とします。
  • ケース内清掃:本体側の穴もウエス(布)で拭き掃除します。
取り外した排水弁
取り外した排水弁
ゴムの弁を歯ブラシで清掃
ゴムの弁を歯ブラシで清掃
排水弁ケースをウエスで軽く清掃
排水弁ケース内清掃後
排水弁ケース内清掃後

洗濯機用 排水弁モーター/パッキン:ゴムパッキンが劣化している場合は交換が必要です。ご自身の機種に合うパーツを探してみましょう。
👉 必ず「機種型番+排水弁(ポンプ)」で検索してください。

⑥ 元に戻して試運転

  1. ゴム弁、スプリング、キャップを順に戻します。
  2. 合いマークの位置までキャップをしっかり締めます。
  3. ワイヤー、電子ユニット、カバーを元通りにします。
  4. 最後に「脱水」のみ運転し、排水されるか・水漏れがないか確認します。

掃除しても直らない場合は?

掃除をしても改善しない場合、以下の原因が考えられます。

  • ゴム弁の劣化・硬化(部品交換が必要)
  • 排水モーターの故障(弁を引っ張る力がなくなっている)
  • 基板の故障(モーターに電気が行っていない)
  • 洗濯機内部ホースの詰まり(弁より手前のジャバラホース等)

この段階になると、部品の取り寄せや専門知識が必要です。無理をせずメーカーや専門業者に修理を依頼しましょう。


まとめ|排水弁は「最後の砦」

洗濯機の排水トラブルは、以下の順番で疑うのが鉄則です。

  1. 糸くずフィルター(まずはここ!)
  2. 排水口・排水トラップ
  3. 排水ホース(折れや潰れ)
  4. 排水弁(今回の記事)

排水弁は、フィルターをすり抜けた汚れが最後に溜まる場所です。手順は少し複雑ですが、詰まりさえ取れれば嘘のように直ることもあります。 ご自身で作業される際は、くれぐれも**「電源オフ」「水漏れ注意」**で安全に行ってください。


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