「ブレーキをかけると、シャー!とかキー!とか音がする…」 「でも、止まるからまあいいか」
そう思って放置していませんか? 実はそれ、自転車からのSOSかもしれません。
私は電動アシスト自転車のフロントブレーキシューを、なんと9年間も交換せずに使い続けていました。 「片側の下の方にはまだ溝があるし大丈夫だろう」と高をくくっていたのですが、いざ外してみると衝撃の事実が発覚。
溝が残っていたのはリム(車輪の枠)に当たっていない部分だけで、肝心の制動面はゴムがなくなり、内部の金属台座が完全に露出していたのです。
結果、アルミ製のリムが削り取られ、ホイールはボロボロに…。 あの黒い汚れは、ブレーキシューのカスではなく、リムが削れたアルミの粉末だったのです。リム交換となると1万円以上の修理費がかかります。もっと早く気づいてあげればよかったと、心から後悔しました。
今回は、私のような失敗をしないために、**「自転車のフロントブレーキシューを自分で交換する手順」**をご紹介します。作業はとても簡単です。
1. 準備するもの
シティサイクル(ママチャリ)や電動アシスト自転車のフロントブレーキは、多くの場合シンプルな構造です。
必要な工具
- スパナ 10mm:これ一本あれば作業可能です。

必要な部品
- 交換用ブレーキシュー(アルミリム用)
- ※Amazonなどで「自転車 ブレーキシュー 一般車」と検索すれば数百円〜千円程度で購入できます。シマノ製やサギサカ製が音鳴りしにくくおすすめです。
- シマノ(SHIMANO) ブレーキシューセット WOリム用 (Y8BM9803A)
迷ったらこれ。世界のシマノ製純正。静音性・制動力ともに間違いなしのスタンダード。ポチップ
- サギサカ(SAGISAKA) DXブレーキシュー (アルミリム用)
電動アシスト自転車やシティサイクルに最適。耐久性が高く長く使える。サギサカ(SAGISAKA)¥434 (2026/02/25 01:01時点 | Amazon調べ)ポチップ
2. 交換手順(所要時間:約10〜15分)
STEP 1:古いブレーキシューを外す
まずは現状の確認です。10mmのスパナを使って、左右のブレーキシューを固定しているナットを緩めて取り外します。

【9年放置したシューと新品の比較】 外したシューを見て愕然としました。新品と比べると厚みが全く違います。金属が露出してガリガリになったシューを見て、改めてぞっとしました。

STEP 2:ブレーキワイヤーを緩める(重要!)
ここが初心者が一番戸惑うポイントです。 すり減ったシューに合わせてワイヤーが調整されているため、新品の分厚いシューを取り付けると、幅が狭すぎてタイヤ(リム)に入りません。
そのため、先にブレーキワイヤーの固定ナット(10mm)を緩めて、ブレーキアーチ(挟む部分)をガバッと広げておきます。

STEP 3:新しいブレーキシューを取り付ける
新しいシューをセットし、仮止めします。まだ本締めはしません。 この時の位置決めが最も重要です。
- 高さの調整: ゴム部分がリム(金属の輪っか)の幅の中に収まるようにします。
- NG例(上すぎる): タイヤのゴム部分に触れる(パンクの原因になります!)
- NG例(下すぎる): リムからはみ出し、削れ残りができる。
- 角度の調整: リムの曲線に合わせてセットします。
- 締付トルク:約6~8Nm(60~80Kgfcm)


STEP 4:ワイヤーの張りを調整して本締め
- 広げていたブレーキアーチを手で挟み、リムとシューの隙間を作ります。
- 隙間の目安:左右それぞれ約2mm(合計4〜5mm程度)
- この状態でワイヤーを引っ張りながら、STEP 2で緩めたワイヤー固定ナットをしっかり締めます。


STEP 5:【プロのコツ】音鳴り防止の「ハの字」調整
もし余裕があれば**「トーイン調整」**を行いましょう。 ブレーキシューを真上から見たとき、**進行方向の前側を少し狭く(ハの字に)**セットします。
- やり方: シューの後ろ側に厚紙などを挟んだ状態で固定すると、自然と前側が狭くなります。これだけで「キーッ!」という音鳴りが劇的に減ります。
STEP 6:最終確認(命に関わります!)
- ブレーキレバーを数回「ギュッギュッ」と強く握ります(ワイヤーの初期伸びを取るため)。
- シューが回転して位置がズレていないか確認します。
- タイヤを空転させ、ブレーキが引きずっていないか確認します。
- 実際に低速で走り、しっかり止まるかテストします。
3. リムの汚れも掃除しよう
シューを交換する際、リムが黒く汚れている場合はパーツクリーナーを含ませたウエスで拭き取りましょう。 この黒い汚れや油分が残っていると、新しいシューにしてもブレーキの効きが悪かったり、音が鳴る原因になります。もしリムの表面がザラザラに荒れている場合は、「ラバー砥石」などで軽く磨いて整えてあげると、リムの寿命も延びます。
- AZ(エーゼット) 自転車用パーツクリーナー
交換ついでにリムの黒い汚れを一掃。ブレーキの効きが復活します。ポチップ
- ホーザン(HOZAN) ラバー砥石
リムに残ったゴムや金属片を綺麗に落とすプロ道具。これを使うと音鳴りが劇的に減ります。ホーザン(HOZAN)¥918 (2026/02/25 05:58時点 | Amazon調べ)ポチップ
まとめ:異音は悲鳴!数百円で守れる安全がある
工具一本、数百円の部品代で、あの不快な音と危険から解放されます。 何より、リム本体を削ってダメにしてしまうと修理費が高額になります。
「まだ止まるから」は禁句です。黒いカスが出ていたり、音が気になり始めたら、それは自転車からの「交換して!」というサイン。 私のよう手遅れになる前に、ぜひ週末にチェックしてみてくださいね。
お疲れ様でした!ブレーキシュー交換ができれば、あなたも立派な自転車整備士! 「意外と自分でできるかも?」と思った方は、ぜひ他のメンテナンスにも挑戦してみてください。パンク修理からサビ固着の解消まで、私が実践して効果があったDIY術をすべてまとめています。
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