「自転車で買い物に行こうとしたら、タイヤがペチャンコ…」 昨日までは普通に乗れていたのに、空気を入れてもすぐに抜けてしまう。そんな経験はありませんか?
「誰かのいたずら?」と疑う前に、まずは自転車の状態を確認してみましょう。実は、タイヤに釘が刺さっていなくても、**「虫ゴム」**という小さな部品の劣化だけで空気が抜けていることがよくあります。
この記事では、誰でもできる**「虫ゴム交換(初級編)」と、それでも直らない場合の「チューブのパンク修理(中級編)」**の手順を分かりやすく解説します。
自分で修理ができると、愛着が湧くだけでなく、修理代の節約にもなりますよ!
作業の前に:自分の自転車のタイプを確認
今回の修理方法は、日本で最も普及している「英式バルブ」の自転車(ママチャリ、シティサイクル、一般的な電動自転車など)が対象です。
▼ バルブ(空気を入れる口)の種類
- 英式: ママチャリ、子供用自転車、シティサイクル ← 今回の対象
- 米式: ビーチクルーザー、一部のマウンテンバイク(自動車と同じ形状)
- 仏式: ロードバイク、クロスバイクなどのスポーツ車
【今回のモデル車両】
- Panasonic ビビNX(26インチ電動自転車)
- ※一般的なママチャリであれば、基本的に構造は同じです。
使用した自転車26インチの電動自転車
Panasonic ビビNX BE-ENNX634-S2
2013年1月20日購入
【ステップ1】まずはここから!「虫ゴム交換」
タイヤの穴あき修理をする前に、まずは一番簡単な「虫ゴム」を交換してみましょう。ここが原因なら、数分かつ100円程度で直ります。
必要なもの
- 交換用虫ゴム(100円ショップ、ホームセンター、Amazon等で購入可能)
交換手順
1.部品を外す バルブの「ゴムキャップ」を外し、「トップナット(手で回せるネジ)」を緩めて外します。


2.プランジャー(中身)を引き抜く バルブの中に刺さっている棒状の部品(プランジャー)を引き抜きます。

3.虫ゴムを交換する プランジャーに付いている古いゴムを外し、新しいゴムを取り付けます。ワンポイント: 新しいゴムはきつくて入りにくい場合があります。水で濡らすか、シリコンオイルを少量塗るとスムーズに入ります。


4.元に戻す プランジャーを差し込み、トップナットをしっかり締め、空気を入れます。
これで数時間経っても空気が抜けなければ修理完了です! もしこれでも空気が抜ける場合は、タイヤチューブ自体に穴が開いています。次の【ステップ2】へ進みましょう。
【ステップ2】本格修理!「チューブのパンク修理」
虫ゴムを変えてもダメな場合は、チューブを取り出して穴を塞ぐ修理を行います。少し手間はかかりますが、コツを掴めば難しくありません。
必要なもの・工具
- パンク修理セット(パッチ、ゴムのり、紙やすり等)
- タイヤレバー 2本(100円ショップや修理セットに付属)
- 10mm メガネレンチ または スパナ
- バケツ(水を入れる)
- ハンマー

修理手順
1. チューブを取り出す準備
- ゴムキャップ、トップナット、プランジャーを外します(空気を完全に抜くため)。
- バルブの根元にある「バルブ固定ナット」を10mmレンチを使って外します。



2. タイヤをリムから外す
- タイヤレバーの先端をタイヤとリム(金属の輪)の隙間に差し込み、テコの原理でタイヤの縁を持ち上げます。
- 1本目のレバーをスポークに引っ掛けて固定し、2本目のレバーを使って10〜15cm隣をめくります。これを繰り返すと、タイヤの片側がすべて外れます。
Note: 自転車をひっくり返さなくても作業は可能です。

3. パンク箇所を特定する
- タイヤの隙間からチューブを引き出します。
- チューブにプランジャーとトップナットを戻し、空気を入れます。
- 水を張ったバケツにチューブを少しずつ浸し、気泡が出る場所(穴)を探します。注意: 穴は1つとは限りません。必ず一周すべて確認しましょう。



4. パッチを貼って穴を塞ぐ
- ヤスリがけ: 穴の周辺を、貼るパッチより少し広めに紙やすりで削ります(表面をザラザラにして接着力を高めるため)。
- ゴムのりを塗る: ヤスリをかけた部分にゴムのりを薄く均一に塗ります。
- 乾燥させる(重要): すぐに貼らず、5分ほど待ってゴムのりを完全に乾かします。 手で触ってもベタつかない程度が目安です。
- パッチを貼る: パッチのアルミ箔を剥がし、穴が中心に来るように貼り付けます。
- 圧着する: ゴムハンマーで、パッチをトントンと叩き、完全に密着させます。
- フィルムを剥がす: 最後にパッチ表面の透明フィルムを剥がします。





5. 最終確認と組み戻し
- もう一度チューブを水につけ、空気漏れがないか確認します。
- 【超重要】タイヤの内側点検: タイヤの内側を手で触って一周確認します。釘や棘が残っていると、またすぐにパンクしてしまいます。
- バルブをリムの穴に通し、ナットを軽く仮止めします。
- チューブがねじれないようにタイヤの中に収めます。
- タイヤレバーを使わず、なるべく手でタイヤをリムにはめ込みます(最後だけレバーを使うとスムーズ)。


6. 空気の充填
- プランジャーなどを全て戻します。
- 空気を半分ほど入れたら、タイヤ一周をゴムハンマーでトントンと叩いたり、手で揉んだりして、チューブのねじれや噛み込みを解消します。
- 問題なければ規定量まで空気を入れ、キャップを締めて完了です!
まとめ:自分で直すと自転車がもっと好きになる!
お疲れ様でした!無事に修理できましたか?
自分で修理をすると、しばらくは「空気抜けないかな?」と気になって何度も確認すると思います。実はそれが良いことなのです。自転車の異常に早く気づけるようになりますし、何より「自分で直した」という愛着が湧いてきます。
リスクはありますが、それを乗り越えて直せた時の達成感はプライスレスです。 ぜひ、パンク修理を通じて、愛車との付き合いを深めてみてください。
付録:車輪の各部名称一覧







