悩んでいる子ねこ炊飯器のコンセントを抜くと時計表示されなくなりました。
ねこ先生内蔵の3Vリチウム電池が切れています。
この記事では自分で電池を交換する手順を紹介してます。
はじめに:愛機の不調、諦めるのはまだ早い
長年連れ添った炊飯器、コンセントを抜くと時計表示が消えていませんか?
「また時間設定するのが面倒だ」「そろそろ買い替え時か…」 そう思う前に、少しだけ待ってください。それは故障ではなく、単なる「内蔵電池の寿命」かもしれません。
メーカー修理に出せば数千円かかるところを、自分の手で直せば部品代の数百円のみ。
今回は、機械いじりの心得がある貴兄に向けた、炊飯器のリチウム電池交換レポートをお届けします。
交換する?しない? 判断の分かれ道
実は、内蔵電池が切れていても、コンセントを繋げば炊飯器は通常通り使えます。
待機電力も年間200円程度と微々たるものです。
しかし、コンセントを抜くことが多々あり「毎回時刻を合わせるのがストレス」「予約炊飯機能をよく使う」**という方にとって、電池切れは致命的。
もし貴方が「手間を惜しまず、愛機を万全の状態に戻したい」と考えるなら、このDIYは格好の週末プロジェクトになるでしょう。
用意するもの:プロは段取りで決まる
今回のターゲットはSANYO製『ECJ-RK30』ですが、構造は多くの機種で類似しています。
新しいリチウム電池
多くはCR2450等の3Vコイン電池です。
重要ポイント:基板にハンダ付けまたはスポット溶接されているケースが大半です。「端子付き」の電池を用意するか、ハンダごて等の準備があるとスムーズです。
プラスドライバー
快適な作業性を追求した最高の工具はいかがですか?
WERA Kraftform Plusは、レーザーチップの先端が文字通りネジの頭に食い込み、ネジ山を舐めることが無くなります。
お薦めです。
マイナスドライバー(こじ開け用)
やる気と少しの時間
実践!分解と交換の4ステップ
※警告:必ずコンセントを抜いてから作業を開始してください。感電の危険があります。
炊飯器の分解と電池交換

まずは炊飯器を裏返し、固定ネジ(通常4本程度)を外します。
裏蓋を開けると、シンプルなマイコン炊飯器であればすぐに基板が見えるはずです。
IH炊飯器の場合は内部が複雑なため、配線の配置をスマホで撮影しておくと安心です。
ほとんどの機種は表示部の電子基板に時計用リチウム電池が付いていますので、電池をめざして分解して行きます。
基板に繋がる電源ケーブルや、表示部へのフラットケーブルを外します。
電源ケーブル


注意:この炊飯器のコネクタの様に「ロック解除レバー」が付いていることがあります。力任せに引き抜くと断線の原因になるため、絶縁カバーをめくって構造をよく確認しましょう。
表示部基板に繋がるケーブル

こちらのコネクタは引き抜くだけです。
前面の表示パネル部分を固定しているネジを緩め、ユニットごと取り外します。
さらに表示部裏の黄色いカバーを開け、電子基板を露出させます。
ここに諸悪の根源、寿命を迎えたコイン電池が鎮座しています。




純正の電池はスポット溶接で固定されていることが多いです。
荒療治:マイナスドライバー等で溶接部分を慎重にこじって剥がす(基板を傷つけないよう細心の注意を)。
装着:新しい電池をセットします。端子付き電池をハンダ付けするのが確実ですが、テープ等で絶縁・固定する場合も接触不良には十分ご注意ください。
極性を間違えずにセットし、液晶に時計が表示されれば勝利は目前です!


横型端子付きコイン電池を用意すればスポット溶接を外さなくてもハンダ作業だけで交換することも可能だと思います。
復旧と動作確認
分解と逆の手順で組み立てていきます。
配線をケースに挟み込まないよう、取り回しに注意してください。
ネジの締め忘れがないか確認し、コンセントを繋いで動作確認。
時計がしっかりと時を刻み始めれば、作業完了です。



【番外編】安いマイコン炊飯器でも「極上の白飯」を炊くコツ

- 水加減は「目盛り」ではなく「経験」で 温度センサーの経年劣化や個体差を見抜き、お米の品種や新米や古米で自分好みの水量を見つけ出しましょう。
- 炊き上がり即ほぐし マイコン炊飯器は熱ムラが出やすいのが弱点。すぐに底から混ぜ返すことで水分を飛ばし、ムラを均一化させます。
- あえての「早炊き」 火力が強いためか、機種によっては早炊きの方が美味しく仕上がることも。
編集後記
新しい家電を買うのは簡単です。しかし、手をかけて修理した道具には、新品にはない愛着が湧くものです。 「まだ使えるものは、直して使う」。そんな大人の流儀で、今週末は炊飯器のメンテナンスなどいかがでしょうか。
ねこ先生とは言っても、部品交換で直らない場合や、バラす手間を考えると、新品に交換してしまうのが一番早くて確実です。
マイコン炊飯器なら1.2万円程度で買えるので、新品を買うのも手です。
買うならこんな炊飯器
IH炊飯器は、感度調整ボリュームなどの部品点数が多い、製造工程で感度調整を行う必要があり工数がかかっている、機能の多い製品は修理代が高い、部品が多いと壊れる確率も高くなる、自分で修理することが難しくなることなどを考えるともともと米を焚くだけのシンプルな製品ですから国内メーカーの安価なマイコン炊飯器であれば十分だと考えています。
要するに、炊飯器の性能や窯の素材の違いより、自分好みのお米の品種や精米後すぐに炊いたお米の方が味の違いが大きいと実感しております。
IH炊飯器とマイコン炊飯器の違い
IH炊飯器は内釜全体を熱して、すべてのお米にムラなく熱が行き届くので、どこを食べても均一なおいしいごはんが炊きあがると言われています。 マイコン炊飯器はヒーターが内釜下にあるので、どうしても炊きあがりにムラができてしまいます。
IHでもマイコン炊飯器でも好みのごはんを焚くために水加減は必要になってきます。
IHとは電磁誘導加熱(Induction Heating)、いわゆる電磁調理器のことです。 コイルに電流を流すと磁力線が発生し、その磁力線が内釜を通る時にうず電流に変わり鍋の電気抵抗を利用して発熱させる熱効率の高いしくみです。

家電の処分にお困りではありませんか?
不用品はすぐに処分しないと増えまくりますよね

