職業用ミシンの釜調整
使用したミシンは、
brother (TA3-B627) Nouvelle Couture SPECIAL Ⅱ 針はDB×1を使うミシンです。
針棒調整
釜調整を行う前に必要な作業となります。
①プーリーを手で回して針棒が一番下がる位置にします。
この時、針棒に刻まれている針棒最下線が図の様にツラ位置になっていれば、次の②の針棒調整の必要はありません。
②側面カバーを外し、針棒止めネジをゆるめて針棒を上下させツラ位置になるように調整します。
釜調整
針板押さえを、外します。
下の写真 白丸の止めネジ2本です。針板押さえは先に外しておくほうが楽です。
ミシンを寝かせて、底カバーを外します。
下の写真 白丸の止めネジ5本です。
底カバーを外した写真です。
釜 固定ネジ(3本)を緩めて仮止めしておきます。
プーリーを手で回して、釜合わせタイミングへ
下の図の様に、針棒に刻まれている釜合わせタイミング線がツラ位置なるように、プーリーを手で回します。
釜調整
釜固定ネジ3本を緩めて釜が左右に動く様に仮止め。
下のイラスト写真の中にある<上から見た図>の様に、針と釜の剣先の間に紙を挟んで0.04~0.1mm(メーカー規格は、わかりません)間が空くように調整します。
最下部の写真ではピンクの付箋紙を挟んでいる場所です。
調整後、 釜固定ネジを締めます。
付箋紙は0.05mm目盛ノギスで測定したので正確ではありませんが約0.08mmでした。0.04~0.1mmである事は確認できたのでOKです。
各部注油
このミシン、針棒はズレておりませんでしたが、針と釜の剣先が紙10枚入るほど隙間が空いておりましたので、釜調整、各部清掃及び可動部に注油しました。
油はミシン油で良いのですが、私は、信越シリコーンを使用しました。実は信越シリコーン、洗車後にWAX代わりに塗装面、ガラス(外のみ)、ゴム、プラスチック、内装樹脂製品にウエスにしみこませて塗ると車やバイクが艶々になりますので、コスパの良さと、鉄にもプラスチックにも良い事しかないオイルですから、一部の車バイク好きの間で話題となっております。家の中でもフスマ、窓のレール等滑りが悪くなった所に塗ると動きが良くなるわ、ピカピカになるわ、素材の劣化を抑えてくれるわで素敵です。デメリットとして塗り過ぎると、ホコリが付着しやすくなりますが、なにより、これ一つで何役もこなしてくれますので、狭い工具部屋にもかかわらず、把握できない程ある油を少なく出来ますので、私にはメリットしかありません。
外したカバーの取り付け。
釜調整のために外した底カバー、針板、側板カバーを取付けて釜調整までの作業完了となります。
釜調整して、下糸の調子が悪い方はこちらをご覧ください➜糸調子(下糸がぐちゃぐちゃは、糸調子を強く締めると改善できた)