数年使用している100均キッチンタイマーのボタンの反応が悪くなったので修理しました。
ねこ先生リモコンのボタンと同様に、
キッチンタイマーのボタンには導電性のカーボンが塗られていて、
ボタンを押すとプリント基板にある接点に接触して回路がつながり、電気が流れます。
キッチンタイマーを使い込むとボタンのカーボンが剥がれて薄くなりボタンの反応が悪くなります。
交換用のカーボンピルが100個入りで買えますが、一般家庭では割高なので今回はアルミホイルで代用しました。
と言うか、リモコン修理DIYではむしろアルミホイルの方が一般的です。
また、復活しないことが多いのでおすすめしませんが、鉛筆を塗りこんで復活させる方法もあります。
使用工具と材料
IPA(イソプロピルアルコール)、ハンマー、接着剤スーパーX、ピンセット、ケースオープナー、打ち抜き2.5㎜、アルミホイル

作業手順
電池を外して、
液晶を壊さないように注意して、樹脂のケースオープナーでタイマー上部から開けました。


ボタンの黒い部分とプリント基板のボタンが接触する接点をIPAで清掃しました。


①アルミホイルを切り出す
アルミホイルを100均で買った2.5mmの打ち抜きで抜きました。
アルミホイルの切り出しは、打ち抜きがなければハサミですね。

②アルミホイルを貼り付ける
接着剤スーパーXをボタンとアルミホイルに塗って5分程乾燥させて貼り合わせました


③アルミホイルを押える
貼り合わせたらピンセットの柄等平らな物で軽く押えて余分な接着剤を抜いて接着剤を乾燥させました。


接着剤が乾燥したら組み立てて、
無事キッチンタイマーが生き返りました。
キッチンタイマー分解して電子部品を確認
ICは黒い樹脂で保護されていました。圧電ブザーには並列に巻線抵抗のような物が接続されていました。
圧電素子は電荷を蓄えるので、ブザーが鳴る回路がオフになったときに、電荷を逃がすための放電経路だと思います。
巻線抵抗の横のシルバーの部品は、恐らく32.768KHzの水晶発振器です。
この水晶発振器はICに接続されて、ICのタイマー動作を同期させるための正確で安定したクロック信号(電子パルス)を供給する役割があります。


