はじめに:クローズエンドグリップの悩みを解決!
お気に入りのバイクグリップを見つけたものの、それがクローズエンドタイプで、バーエンドミラーやハンドガードの取り付けを諦めていませんか?多くのライダーが直面するこの問題は、実はDIYで解決可能です。専門的な工具がなくても、手持ちの道具や少しの工夫で、クローズエンドグリップをオープンエンドに加工し、愛車のカスタムの幅を広げることができます。この記事では、ステップドリルと紙ヤスリを使った具体的な加工方法を、初心者の方にも分かりやすく詳細に解説します。安全かつ美しく仕上げるためのポイントを押さえ、あなたのバイクライフをさらに充実させましょう。
なぜグリップをオープンエンド化するのか?そのメリットとは
クローズエンドグリップをオープンエンドに加工することには、いくつかの明確なメリットがあります。主な理由は以下の通りです。
1.バーエンドミラーの装着:後方視界を確保し、スタイリッシュな外観を実現するバーエンドミラーは、オープンエンドグリップでなければ取り付けが困難です。
2.ハンドガードの取り付け:オフロード走行やツーリングでの手の保護に不可欠なハンドガードも、グリップエンドにスペースが必要です。
3.振動対策:バーエンドウェイトの装着により、ハンドルの振動を軽減し、長距離走行での疲労を和らげることができます。
4.メンテナンス性の向上:グリップを外さずにバーエンド部分にアクセスできるようになり、メンテナンスや他のパーツの取り付けが容易になります。
これらのメリットを享受することで、より安全で快適、そして自分好みのバイクに仕上げることが可能になります。
DIYでオープンエンド化!必要な工具と材料
特別な工具は不要ですが、作業をスムーズに進め、美しい仕上がりを目指すために、以下の工具と材料を準備しましょう。
必須の工具
•ステップドリル:グリップのゴムに穴を開ける際に使用します。段階的に穴径を広げられるため、ゴムのような柔らかい素材でも比較的きれいに穴を開けやすいのが特徴です。様々なサイズの穴に対応できるため、バイクのカスタム以外にも活用範囲が広く、一つ持っておくと非常に便利です。
•紙ヤスリ:穴あけ後のバリ取りや、切断面の仕上げに使用します。粗い番手(120番~400番)から細かい番手(600番~1500番)まで複数種類用意すると、より美しい仕上がりが期待できます。
•プライヤーまたはペンチ:ステップドリルで穴を開ける際にグリップを固定したり、作業中に発生したバリを摘まんだりするのに役立ちます。
あると便利な工具
•カッターナイフ:グリップの長さを調整する際に、大まかに切断するのに使えます。ただし、ゴムを切る際は滑りやすいので注意が必要です。
•ベルトサンダーまたはグラインダー:グリップを短くする際に、効率的に削るために使用できます。持っていない場合は、後述の手作業での方法でも十分対応可能です。
•マスキングテープ:グリップの切断位置の目印をつけたり、削る範囲を限定したりするのに便利です。
クローズエンドグリップをオープンエンドにする詳細手順
ここからは、具体的な作業手順をステップごとに解説します。焦らず、丁寧に進めることが成功の鍵です。
STEP 1: グリップエンドにステップドリルで穴あけ
1.グリップの固定:作業中にグリップが動かないよう、手でしっかりと固定します。
2.穴あけ開始:ステップドリルの先端をグリップエンドの中心にある程度合わせ穴をあけていきます。
3.中心の調整:ゴム素材の特性上、グリップを固定している手を動かすなどして、穴を開けながらでも多少は中心を調整できます。しかし、最初から正確な位置に開ける意識が重要です。
4.内側への傷:ステップドリルで穴を開ける際、グリップの内側に多少の傷が入る可能性があります。しかし、グリップをハンドルバーに装着すれば見えなくなる部分なので、過度に心配する必要はありません。外側の仕上がりに集中しましょう。

STEP 2: 必要に応じてグリップの長さを調整
バーエンドミラーやハンドガードの取り付け位置、またはアクセル操作のフィーリングに合わせて、グリップの長さを調整する必要がある場合があります。
1.右グリップの注意点:特に右グリップ(アクセル側)は、アクセル操作がスムーズに行えるよう、バーエンドやハンドガードとの干渉がないか慎重に確認する必要があります。干渉するとアクセルが戻らなくなるなど、重大な事故につながる可能性があるため、クリアランスは十分に確保しましょう。
2.切断位置のマーキング:マスキングテープなどで、正確な切断位置に目印をつけます。この際、左右のグリップで長さを揃えることも意識しましょう。
3.切断・削り出し:
•ベルトサンダーを使用する場合:マスキングテープの目印に沿って、ゆっくりと削り進めます。番手は120番程度から始め、仕上がりにこだわるなら240番以上で最終調整すると良いでしょう。均一に削ることを意識してください。
•ベルトサンダーがない場合:カッターナイフやグラインダーで大まかに切断した後、平らな作業台に紙ヤスリ(120番程度)をテープで固定し、そこにグリップを押し当てて円を描くように削っていく方法が有効です。根気が必要ですが、手作業でも十分に美しい切断面を作ることが可能です。

STEP 3: 紙ヤスリでバリ取りと仕上げ
穴あけや切断の際に発生したバリを丁寧に取り除き、滑らかな手触りと美しい外観に仕上げます。
1.粗い番手でバリ取り:まずは400番程度の紙ヤスリで、目立つバリや粗い切断面を削り取ります。力を入れすぎず、均一に削ることを意識しましょう。
2.番手を上げて研磨:次に600番、800番、1000番、1500番と、徐々に細かい番手の紙ヤスリに変えながら研磨していきます。番手を上げるごとに、より滑らかで美しい表面に仕上がります。特にグリップの外側、指が触れる部分は念入りに磨きましょう。
3.内側の仕上げ:グリップの内側も、可能な範囲でバリを取り除くと、ハンドルバーへの取り付けがスムーズになります。


まとめ:DIYカスタムで愛車をもっと楽しむ!
クローズエンドのバイクグリップをオープンエンド化するDIYは、一見難しそうに思えるかもしれませんが、適切な工具と手順を踏めば、誰でも挑戦できるカスタムです。ステップドリルでの穴あけ、必要に応じた長さ調整、そして紙ヤスリでの丁寧な仕上げによって、グリップの内側に多少の傷が入ったとしても、外側からはほとんど分からないほど綺麗に仕上げることが可能です。
このカスタムを通じて、バーエンドミラーやハンドガードの装着が可能になり、愛車の機能性やスタイルが向上するだけでなく、「自分でやった」という達成感は何物にも代えがたい喜びとなるでしょう。工具を持っていない方も、これを機にステップドリルやベルトサンダー(代替案としてグラインダーやカッターと手作業でのヤスリがけ)の購入を検討してみてはいかがでしょうか。バイクカスタムの幅が広がり、より深いバイクライフが待っています。
安全に配慮し、ぜひこのDIYカスタムに挑戦してみてください。あなたのバイクが、さらに特別な一台になることを願っています。

