林道走行中、転倒の衝撃で「バキッ」。 愛用のセロー250に取り付けているタンクバッグ(タナックス製)の固定用バックルが割れてしまいました。
「バッグごと買い替え? それともメーカーに修理依頼?」 一瞬頭をよぎりましたが、バックルの刻印を頼りに調べたところ、Amazonで数百円で売っている汎用品であることが判明。
今回は、メーカーに送る時間もコストもかけず、**「縫製を解かずに」**翌日には修理を完了させたDIY交換術をご紹介します。

破損したバックルの正体:NIFCO TSR-20
割れたバックル(オス側)と、無事なメス側を確認すると、以下の刻印がありました。
- オス側:
TSR-20 - メス側:
KIFCO TSR20
これは、バックル業界の最大手**「NIFCO(ニフコ)」**の製品で、ベルト幅20mm用のTSR-20という型番です。 Amazonで検索すると、数百円(購入時約168円)ですぐに見つかりました。



NIFCO、KIFCO、TIFCOの違いとは?
「ニフコ製なのにKIFCO?」と疑問に思うかもしれませんが、これらは全て互換性のある同規格品です。 現在はブランド統一のため「NIFCO」ロゴに集約されていますが、生産国によって刻印が異なります。
- NIFCO: 日本工業ファスナー(Nippon Industrial Fastener Corporation)
- KIFCO: ニフコ ベトナム生産
- TIFCO: ニフコ 台湾生産
つまり、型番(TSR-20)さえ合っていれば、どの刻印でもカチッとハマります。 このバックルは、アウトドアリュック(Millet等)、ペットの首輪、スウェットパンツのベルトなど、身の回りのあらゆる製品に使われている超定番パーツです。
用意するもの
修理に必要なのは、新しいバックルと「ある裏技」を使うためのケミカルと工具です。
- NIFCO プラスチックバックル TSR-20(オスメスセット)
- シリコンスプレー(シリコンオイル)
- プライヤー(掴みもの工具)
- NIFCO プラスチックバックル TSR-20:この記事の主役。
- KURE シリコンスプレー:「これがないと通らない」必需品
交換手順:縫製部分をどう通すか?
今回の最大の難関は、**「ベルトの先端が3重折りに縫われているため、分厚くてバックルの隙間を通らない」**という点です。 通常なら糸をほどいて縫い直す必要がありますが、そんな手間はかけたくありません。そこで裏技を使います。
STEP 1:シリコンスプレーで潤滑
ベルトの先端と、新しいバックルの通し穴にシリコンスプレーを吹き付けます。これで滑りを良くし、摩擦抵抗を極限まで減らします。
STEP 2:プライヤーで強引に通す
滑りが良くなったら、プライヤーを使ってベルトを掴み、グイッと押し込み(引き出し)ます。
ここで活躍するのが、私が絶大な信頼を置くKNIPEX(クニペックス)のコブラ 150mmです。 一般的なプライヤーだと滑ってベルトを傷つけたり、力が逃げたりしますが、コブラは「一度食いついたら離さない」ため、最小限の力で作業が完遂できます。
狭い場所や細かい作業には、300mmサイズよりも、この150mmサイズが軽くて取り回しが良く、出番が断然多いです。
- KNIPEX(クニペックス)コブラ 150mm:「滑らないから傷つけない」

STEP 3:古いバックルの除去と完成
割れてしまった古いバックルは、プライヤーで完全に割り取って外します。 新しいバックル(オス)が無事に通れば、バッグ側に残っているメス側と接続して修理完了です!
メス側は交換せずそのまま使いましたが、新品のオス側と問題なくロックできました。



修理したバッグ:TANAX オフロードタンクバッグ3
今回修理したのは、タナックス(TANAX) モトフィズ オフロードタンクバッグ3 (MFK-082)。 セロー250のガソリンタンク形状を型にして作られたかのような「ジャストフィット」感が魅力です。
容量は4.5Lと控えめですが、スリムなオフロードバイクの操作性を邪魔しない絶妙なサイズ感。今回の修理でまだまだ長く使えそうです。
まとめ
タンクバッグのバックルが割れても、数百円の部品と少しの工夫で簡単に直せます。 「縫い目をほどくのが面倒だな…」と諦める前に、ぜひ**「シリコンスプレー + KNIPEXコブラ」**の力技(?)を試してみてください。時間もお金も大幅に節約できますよ。
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