24V車用のETC2.0車載器は、12V車で使えるの
使える物が多いよ。電源電圧範囲を確認してみて
この記事は、写真付き取り付け手順と、
自動車メーカーオプション品などの24V車用ETC2.0車載器を、12V四輪車へ取り付けられるかの確認方法の紹介をします。
メーカー:いすゞ自動車(株) 【㈱デンソーOEM製品】
型式:DIU-C010
品番:412600-3980
001-U00190
業務支援用ETC2.0とは、自動車の経路を把握する情報を収集できるETCです。特車申請による、「特車ゴールド申請による許可」、「優良事業者の許可有効期間の延長」に関しては業務支援用ETC2.0 の装着が必要条件となります。
従って、トラックや事業者向けの機能で、一般利用ではついていてもついていなくても関係のない機能です。
12V四輪車へ取り付けられる車載器の確認法
中古品などのETC車載器を取り付ける場合、外箱や、取扱説明書などがなくても、 ETC車載器本体に記載の製品番号 から、ETC車載器メーカーのウェブサイトにて取扱説明書を閲覧または、ダウンロードして確認することができます。
しかし、トラック、乗用車純正品やメーカーオプションなどの場合は、ウェブサイトには取扱説明書がありませんので、トラック、乗用車メーカーなど各社お客様相談センターにて、ETC車載器の製品番号から、電源電圧範囲を教えて頂く事ができれば12V四輪車へ取り付けられるか確認できます。
電源電圧範囲の確認(デンソー)
12V車専用:10~16V
12V/24V車兼用:10~32V
24V車専用:20〜32V
この記事で取り付けた、いすゞ純正(デンソー)車載器のように、本体には24V表記しかないのですが、いすゞお客様相談センターで電源電圧範囲が、10〜32Vであることを教えて頂くことができましたので、12V四輪車へ、そのまま取り付けて、セットアップ店でセットアップしてもれえば使用できます。
24V専用の車載器は、仕様では12V車取付製品ではありませんので、自己責任での使用となります。
セットアップおよび再セットアップが必要になる場合
取り付けたら使用前にセットアップおよび再セットアップが必要です。
ETC利用ができる有料道路では、車種ごとに料金が違いますので、車載器には、軽、普通車、中型車、大型車、特大車と車検書の車種情報などを、書き込んでおかなければなりません、その作業をセットアップといいます。
そのETC車載器のセットアップ情報は、料金所のアンテナと無線を介して読み取られる仕組みです。
また、ETC車載器のみでは通行料金の支払い機能がありませんので、ETCカードの挿入が必要です。
セットアップおよび再セットアップは、セットアップ店として登録されていない店や個人では実施できませんのでご注意ください。
セットアップおよび再セットアップ が必要になる具体例
- 新たにETC車載器を車に取り付けた時
- 今まで取り付けていた車載器を別の車に取り付けた時
- ナンバープレートが変わった時
二輪車用車載器を四輪車、または四輪車用車載器を二輪車での使用はできません。セットアップ、再セットアップしてくれるお店がありません。
具体例として、軽自動車でセットアップ済みのETC車載器を二輪車に取り付けて使用すると、車種区分エラーでゲートが開かないそうです。
ETC2.0車載器 取り付け手順
取付車両:いすゞコモ 2400cc 型式:GE-JCQGE25
バッテリーのマイナス端子を外す
面倒ですが、必ず作業前にバッテリーのマイナス端子を外しておきましょう。
作業後パワーウインドウが動かなくなったとかの面倒な事態を回避できます。
センタークラスターを外す
オーディオBKTを外し 1DIN ポケットを外す
①オーディオBKTを取り外す。固定ネジ4本
②オーディオと1DINポケットをオーディオBKTごと引き出す。
③1DINポケットを取り外す。固定ネジ4本
1DINポケット 配線穴あけ加工
配線
配線加工
圧着端子などで結線して下さい。
オーディオ電源配線へ結線
黄:バックアップ常時電源(+B)
赤:アクセサリー電源(ACC)
黒:アース(ボディーアース)
結線は3本だけ、赤と赤、黄と黄、黒は車の金属部分へボルト(ネジ)どめ。
ボディアースは、車の金属部分でしたらどこでも良いですが、アース不良のないよう、塗装を剥がすなどの注意が必要です。
バックアップ電源とアクセサリー電源とは
バックアップ電源:キースイッチOFFでも電源がとれます、常時とれます。
アクセサリー電源:キースイッチONにしないと12V電源とれません、キースイッチ(ACC)ONの時とエンジンがかかっている時に電源が取れます。
ETCアンテナ取付
ダッシュボードセンタートレイ取り外し
ダッシュボードセンタートレイ配線穴あけ加工
ETCアンテナ固定
料金所アンテナと無線通信可能な場所に両面テープで取付。
組付け
分解したトレイやパネルを取り付ける。
固定ネジ3本。
固定ネジ4本。
ETC車載器配線とアンテナ線を通しておく。
固定ネジ4本。
ETC車載器取付
ETC車載器固定
セットアップ
作業完了後、セットアップ店(オートバックス)でセットアップをしてもらいました。
持って行くもの
- 車載器を取り付けた車
※取付前なら車載器本体とケーブルを持って行けばセットアップ可能だが、車載器によっては電源確保できない時もある。 - 車検証
- 免許証
- 車載器登録番号、型式登録番号の控え
オートバックスで用意のある物
- セットアップ申込書
- 委任状
オートバックス セットアップ料金
ETC: 3,025円(税込)
ETC2.0:3,465円(税込)
(価格は2021年10月17日セットアップ実施時の情報です)
さいごに
ETC車載器のDIY取り付けの際は、特にセットアップ、再セットアップや二輪車、四輪車用の機器で互換が無い事を考慮しなければなりません。
しかし。下に挙げた通りDIY取り付けのメリットは大きいです。
DIY取り付けのメリット
- 本体をネットなどで安く購入できる。
- 取り付け工賃が浮く。
- 取付場所の範囲が広い。
一番のメリットは、好きな場所に美しく取り付ける事ができることです。
お店に依頼してもあたり障りのない、作業しやすい場所を指定されるので、
ダッシュボードなどに穴あけ加工しての取り付けは、手間がかかるし、お客さまとお店の間に穴あけカ所の認識違いなどがあった場合、
部品や工賃を負担しなければならないリスクが大きいので、断られるでしょう。
それを考えると、DIY取り付けは費用面以外の満足感が高いです。
DIY使用は自己責任となりますので、正しい知識を得てルールに従って使用すれば、
新品をネットで安く購入または、フリマなどでETC2.0車載器をできるだけ安く手に入れてDIYで取り付ける事も可能ですので、
この記事がDIY取り付けにチャレンジしたい方の参考になれば幸いです。