【完全解剖】CPH7000BTを分解!バッテリーと搭載チップの秘密に迫る

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CLASSIC PRO CPH7000BT ワイヤレスヘッドホンの完全分解アイキャッチ

「愛用ヘッドホンのバッテリー、最近持ちが悪くなってきたな…」

そんな悩みを抱えていませんか?サウンドハウスの定番モニターヘッドホンをベースにしたと言われるCLASSIC PRO「CPH7000BT」。その洗練されたデザインと高音質ゆえに、長く愛用している方も多いはず。

しかし、ワイヤレス機器の宿命とも言えるのがバッテリーの劣化です。公式には分解や修理サービスは提供されていないため、「寿命かな…」と諦めかけている方もいるかもしれません。

「なら、自分で開けてしまえばいい!」

この記事では、そんな探求心あふれるあなたに向けて、CPH7000BTのハウジング(外殻)分解手順を徹底解説します。バッテリー交換の事前確認はもちろん、内部に潜むBluetoothチップやヘッドホンアンプの正体まで、丸裸にしていきましょう!

⚠️【警告】ここから先は自己責任の領域です

本記事を参考にして分解を行った場合、メーカー保証は一切無効となります。最悪の場合、完全に故障するリスクもあります。不安な方はここで引き返し、専門家への相談や買い替えをご検討ください。

それでも内部の秘密を知りたいという勇気ある方は、先へ進みましょう!

目次

準備編:分解の手術道具たち

美しいハウジングに傷をつけず、安全に分解するためには適切な工具が不可欠です。

  • 1.5mm 六角レンチ(ネジ回し用)
  • 樹脂ベラ(ハウジングを傷つけずにこじ開けるため必須)
  • マイナスドライバー(補助用)
  • ヒートガン または ドライヤー(頑固な接着剤を溶かす魔法のアイテム)

右ハウジングの分解:バッテリーの隠れ家へ

まずは、右側(R側)のハウジングから攻めていきます。実は、バッテリー交換だけが目的なら、こちらの分解だけで完結します。

STEP 1:アルミカバーの開放

右ハウジングのアルミカバーの隙間に樹脂ベラを差し込み、慎重にこじ開けます。

内部は黄色の接着剤とクリアのホットボンドで固定されています。無理に力を入れると曲がってしまうため、ヒートガンやドライヤーで軽く温めながら作業すると、驚くほどスムーズに外れます。

CPH7000BTの右ハウジング外側のアルミカバーをこじ開けて分解している様子
CPH7000BTの右ハウジング内部に搭載されている3.7V 1150mAhリチウムイオンバッテリー
右ハウジング内のリポバッテリー
取り外したCPH7000BT右ハウジングアルミカバー裏面の接着剤とホットボンドの様子
右ハウジングアルミカバー裏面

STEP 2:心臓部(リポバッテリー)とのご対面

カバーを開くと、そこにはこのヘッドホンの心臓部であるリチウムイオンポリマー電池(リポバッテリー)と中継基板が鎮座しています。

  • 搭載バッテリー: 3.7V / 1150mAh(NTCサーミスタ付き)

💡 バッテリー交換を企むDIYerへの重要メモ

ここには「NTCサーミスタ(温度が上がると抵抗値が下がるセンサー)」が搭載されています。異常な温度での充電を防ぐための安全装置です。

CPH7000BTのサーミスタは10kΩ品と推測されますが、このケーブルが左ハウジングのメイン基板に繋がっていないと、そもそも充電が開始されません。

互換バッテリーに交換する際は、元の保護回路(サーミスタ含む)を慎重に移植するのが最もコスパが良く、安全な方法と言えるでしょう。

CPH7000BTのバッテリー保護回路に使用されているNTCサーミスタの抵抗値測定
NTCサーミスタ抵抗値

STEP 3:ドライバーユニット側の分解

さらに奥へ進みます。イヤーパッドを指で優しく引っ張って外し、現れた40mmドライバー周辺のネジ4本を「1.5mm六角レンチ」で緩めます。

すると、白い吸音材、ドライバーユニット、そして左ハウジングから引き回されたケーブルの全貌が確認できます。

CPH7000BTの右ハウジングのドライバーユニット側(イヤーパッド側)を分解した状態
右ハウジング内ドライバー
右ドライバーユニット

(おまけ)ヒンジ部分の分解

ヒンジカバーはネジ3本で固定されています。さらに中央付近が黄色い接着剤で留まっているので、樹脂ベラでこじって外しましょう。

CPH7000BTの右ハウジングヒンジカバーを外した様子

左ハウジングの分解:頭脳(メイン基板)を暴く

続いて左側(L側)。こちらは各種チップが密集する「頭脳部」です。右側よりも難易度が上がります!

STEP 1:強固なアルミカバーを外す

左側のアルミカバーは、右側の接着剤+ホットボンドに加え、なんと両面テープも追加されています。ヒートガンでしっかり温め、焦らずじっくりと樹脂ベラで剥がしていきましょう。

取り外したCPH7000BT左ハウジングアルミカバー裏面の接着剤とホットボンドの様子
CPH7000BTの左ハウジング内メイン基板に強力に貼られている両面テープと接着剤とホットボンド
左ハウジング内基板に貼られていた両面テープ
左ハウジング内基板に貼られていた両面テープ

STEP 2:ついに現れたメイン基板!搭載チップを特定

カバーを外すと、ビッシリとパーツが実装されたメイン基板が現れます。CPH7000BTの音質の秘密が、ここに隠されていました。基板を観察し、主要なチップを特定しました。

左ハウジング内メイン基板(ワイヤレスアンプ基板)
パーツ型番・仕様役割・特徴
充電ICTC4056Aリチウムイオンバッテリーの充電制御を担うIC。
Bluetooth SoCQualcomm QCC3005プログラム可能なフラッシュオーディオSoC。Bluetooth 5.0対応、aptX / SBC / AACコーデックをサポートする優秀な頭脳。
フラッシュメモリMX25U8033E(推測)1.8V, 8M-BITのフラッシュメモリ。
水晶発振器26.000MHZ正確なクロック信号を作り出す心臓の鼓動。
ヘッドホンアンプP8908ステレオヘッドホンアンプ。あのパワフルな音はここから生まれています。

TC4056A : Li-ion Battery Charger IC

CPH7000BTメイン基板に実装されているリチウムイオンバッテリー充電IC「TC4056A」
TC4056A

Qualcomm QCC3005 : Bluetooth®ヘッドセットフラッシュオーディオSoC

  • 主な機能 : Bluetooth 5.0 aptX、SBC および AAC コーデック イズキャンセリング
  • インターフェイス : I²S、USB 3.0、USB 2.0、S/PDIF、2xデジタルマイクロフォン入力
  • フラッシュ : 最大 64 MB
CPH7000BTメイン基板に実装されているQualcomm製Bluetooth SoC「QCC3005」
Qualcomm QCC3005

MX25U8033E? : FLASH MEMORY

CPH7000BTメイン基板に実装されているフラッシュメモリ「25U8033F」
25U8033F

26.000MHZ : 水晶発振器

CPH7000BTメイン基板に実装されている26.000MHzの水晶発振器
26.000MHZ

P8908 : Stereo Headphone Amplifier

CPH7000BTメイン基板に実装されているステレオヘッドホンアンプIC「P8908」
P8908

STEP 3:ドライバーユニット側の分解(左側)

右側と同じく、イヤーパッドを外しネジを4本外します。

こちらにはUSB-C端子、LED、マイク、各種操作ボタン(電源・ボリューム等)が実装された基板が配置されています。

フレキシブルケーブルやアンテナ線が裏のメイン基板へ繋がり、さらに太い5芯ケーブル(外径2mm)がヒンジを通って右ハウジングへと伸びている…という、緻密なルーティングが確認できました。

CPH7000BTの左ハウジングのドライバーユニット側(イヤーパッド側)
左ドライバユニット側ハウジング
CPH7000BTの左ハウジングのドライバーユニット側を分解した状態
CPH7000BTの左ハウジング内フレキシブルケーブルとボタン操作基板
左ドライバ側内部

CPH7000BTの左ハウジング内USB-C端子,LED,電源・ボリューム・選曲ボタン基板

まとめ:好奇心を満たす分解劇、その先へ

以上が、CLASSIC PRO CPH7000BTのハウジング分解レポートです。

洗練された外観の裏には、Qualcommの優秀なチップや、緻密に計算された配線、安全のためのサーミスタなど、メーカーのこだわりがぎっしりと詰まっていました。内部構造を知ることで、愛機への理解と愛着がさらに深まったのではないでしょうか?

バッテリー交換に挑戦する方は、くれぐれもショートや断線に気をつけて作業を進めてくださいね!

**「自分で分解するのはやっぱり怖い…でも新しいヘッドホンが欲しい!」**という方は、ぜひサウンドハウスさんで新品をチェックするか、他の魅力的なヘッドホンを探してみてください。

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