はじめに:捨てられない物、全部屋根裏へ!
新築建売戸建てを購入して十数年。生活していれば「必要だけど、すぐには使わない物」は増える一方です。
庭に物置を置くスペースもない……。それなら、デッドスペースになっている**「屋根裏(小屋裏)」**を活用するしかありません!
前回の記事では「天井収納はしご」を自作しましたが、今回はその続き。
いよいよ屋根裏に上がって、荷物を置けるようにするための**「強固な床作り」**の工程をご紹介します。
👇前回の記事: 天井収納はしごを自作DIY!その1・その2


1. まずは確認!屋根裏収納の「法的ルール」
DIYとはいえ、建築基準法を守らなければ違法建築になってしまいます。
「階数・床面積に含まれない小屋裏収納」として認められるためのルール(日本建築行政会議・国土交通省基準)をしっかり予習しました。
【小屋裏収納の4つの基準】
- 高さ制限: 天井の最高高さは 1.4メートル以下 であること。
- 広さ制限: 直下の階(この場合2階)の床面積の 1/2未満 であること。
- 昇降設備: 原則として 固定式の階段 はNG(収納式はしご等はOK)。
- 用途制限: 居室として使わず、あくまで 「物置」 として利用すること。
これらを守って安全にDIYを進めます。
2. 使用した材料と工具
コストを抑えるため、ホームセンター(コメリ)とネット通販を駆使しました。
主な材料リスト
| 品名 | 詳細・用途 | 価格(概算) |
| 大引き | 杉 90×90×4000mm(支えとなる太い木材) | ¥2,450 |
| 垂木(根太) | 杉KDプレーナー 45×60×1820mm ×32本 | ¥21,120 |
| 構造用合板 | 秋田杉 910×1820×12mm ×10枚 | ¥16,800 |
| 根太ビス(四角ビットNo.3付き) | 若井産業 根太ロック スクエア 5.0×120mm | ¥2,680 |
| 気密防水テープ | 断熱材の補修用 | – |
合計材料費:約4.3万円
業者に頼むと数十万円コースの工事ですが、材料費だけならこの価格で収まります!
使用工具
- チップソー切断機、グラインダー、マルチツール、ノコギリ
- ノミ、カンナ、電動ドライバー
3. 過酷!真夏の屋根裏は「サウナ」状態
作業を行ったのは9月。屋根裏の体感温度はなんと90℃近いサウナ状態でした。
10分作業しては降りて水分補給……を繰り返さないと命に関わります。
たまらず**「どこでもクーラー(スポットクーラー)」**と扇風機を導入。
これから屋根裏DIYをする方は、季節を選ぶか、空調対策を万全にすることを強くおすすめします。

スポットクーラー(どこでもクーラー):これがないと死んでいた。
4. 実践!屋根裏の床張り全工程
STEP 1:電気配線(スイッチ・コンセント)
まずは照明とコンセントの確保です。
前回製作した「自作はしご」の開口部付近にスイッチを設置し、収納内部で電源が取れるようにしました。
(※電気工事には第二種電気工事士の資格が必要です)


天井はしごを自作した記事内に照明スイッチ取付項目があります。リンクはこちら👆
STEP 2:雲筋交い(くもすじかい)の一時撤去
屋根を支える斜めの材「雲筋交い」が作業の邪魔になるため、一時的に取り外しました。
後で元の位置にしっかり戻せるよう、マジックで位置をケガいて(マーキングして)おくのがポイントです。


STEP 3:大引き(90mm角)の追加
ここが構造の要です。
既存の梁(はり)だけでは間隔が広すぎて、床を張るための根太(ねだ)がたわんでしまいます。
そこで、900mmピッチになるように90mm角の極太の「大引き」を2本追加しました。
- 高さ合わせの工夫: 既存の梁と高さを合わせ、最終的に床がフラットになるよう計算してほぞ加工&設置しました。












STEP 4:根太(45×60mm)を敷き詰める
大引きの上に、床板を直接支える「根太」を渡していきます。
- 西側エリア: 外壁の断熱材を少しめくり、小屋梁へ乗せて450mmピッチで配置。断熱材を貫通させた部分は気密防水テープでしっかり補修しました。






- 東側エリア: 大引きに「ほぞ」を切って、パズルのように根太を組み込みました。





小屋束(屋根を支える柱)がある部分は、現場合わせで少しずらすなど、DIYならではの臨機応変さ(いい加減さ?)で対応しました。
STEP 5:仕上げの床合板張り
根太の設置が終わったら、最後に12mm厚の構造用合板を張っていきます。
- 柱周りの加工: 束柱がある部分は、合板をコの字型にカットして隙間なく敷き詰めます。
マルチツール(マキタ等):柱周りの合板カットや、狭い屋根裏での切断作業で活躍しました。








- はしご周り: 昇降口となるステップ部分も、根太を組んで綺麗に仕上げました。




まとめ:1ヶ月半の激闘の末、床が完成!
暑さと格闘しながらの週末作業で、床張り完了までに約1ヶ月半かかりました。
プロに比べればスローペースですが、仕上がりは素人にしては上出来!
これでようやく「荷物が置けるスペース」が誕生しました。
しかし、屋根裏DIYはまだ終わりません。この灼熱地獄を快適にするため、次は**「天井断熱から屋根断熱への変更」**に挑戦します。
半寄棟(はんよせむね)屋根という複雑な形状に苦戦した断熱DIYの模様のリンクはこちら👇


