コンテッサは右肘の操作レバーにより、座面の高さ調節ができるのですが、中古で購入したコンテッサの操作レバーは手ごたえがなく座面高さ調節もできません。
そのコンテッサを確認したところワイヤーロープが切れていたのでホームセンターで買った材料で修理するところをこの記事で紹介します。良かったらご覧ください。
オカムラコンテッサの座面高さ調節するステンレスワイヤーロープが切れることはあまりないかもしれませんが、ワイヤーが伸びて調整またはワイヤー交換が必要になった方にも参考になるかと思い記事にしました。
今回は近所のホームセンターにおいてある材料を使って数百円でインナーワイヤーのみ交換し、アウターは再使用しました。
ご近所のホームセンターにφ0.8mmステンレスワイヤーロープの在庫がない場合は少し割高なネット購入となりますが修理は可能です。
それでは、必要な材料から紹介します。
材料
- ステンレスワイヤー0.8mm
- ワイヤースリーブ
- タミヤエポキシ造形パテ高密度タイプ
純正のワイヤーロープをノギスで計測すると0.8mmでした。
純正のアウターケースの入り口に1.15mmのキリを突っ込んでみるとギリギリ入ったのでもしかするとφ1mmのステンレスワイヤーロープで代用できるかもしれませんが確証はありません。
スーパービバホームで購入したステンレスワイヤーロープですが正確にはφ0.81mmです。
純正より0.01mm太いですが何の問題もありませんでした。
ちなみにコーナンとケイヨーデイツーにはφ0.8mm程度のワイヤーはありませんでした。
それでは、ワイヤーロープを交換した手順を紹介します。
座面高さ調整用インナーワイヤー交換手順
1番のプラスドライバーでネジ4本を外します。
ネジの場所がわからない場合は、以前の記事中の「初代コンテッサの座面を取り外す」を参考にしてください。
スペーサーは前側のみ付いていました。
長いネジ2本が前側、短いネジ2本が後ろ側の固定ネジです。
以前修理したグレーのクッションタイプの座面は六角ボルトで固定されていましたが、メッシュタイプのこちらはタッピングネジで固定されておりました。年式によるものか、座面タイプによる違いなのかは不明です。
今回の修理には関係ありませんが、写真では背メッシュも外しております。
ワイヤーロープは途中で切れているのでワイヤーロープアウターケースの両端から引き抜けました。
ワイヤーロープのサイズ
- 長さ:1m
- ワイヤー径:0.8mm
- 両端の玉径:3.3mm
玉付きワイヤーもネット上で購入可能でしたが今回はホームセンターで手に入る部品で製作しました。
ホームセンターでのワイヤーは切り売りで必要な長さを店員さんに言うと10cmほど長めに切ってくれるので今回は1mで十分でした。
ワイヤースリーブは無理やり最小サイズになるように何度もカシメました。
使用したスリーブパッケージ裏を見る限りカシメる工具は指定されていないようなのでラジオペンチやプライヤで十分のようです。
ワイヤースリーブは玉付きワイヤーの大きさになるようにワイヤーカッターで切りました。
ワイヤーカッターでカットしたワイヤースリーブは、タミヤ造形パテを手でこねて玉型に整形して余裕を見て24時間乾燥させました。
プラモデル用のエポキシパテですが強度は十分です。
レバー側を玉付き加工したワイヤーロープを肘置き側のアウターケースから通します。
ワイヤーロープの玉が固定されていた所に収まるようにワイヤーを通します。
ガスダンパー側までワイヤーを通したら、ワイヤーをカットするための目印をマジックで入れました。
この段階で念のため肘置き側のレバーを操作して引っ掛かりなどがないか確認しました。
ワイヤー端末をカットして玉型に加工するために6mmの固定ナットを緩めてワイヤーアウターケースを外します。
取付の際には2つのナットで多少ワイヤーの長さ調整はできるようです。
手順3と同様にワイヤー端末を玉型に加工した方が良いと思いつつも、スリーブを切るのが手間で写真の通り長いまま加工して取り付けました。
座面に座り座面高さ操作レバーを動かして、正常に動作しました。
以上がオカムラコンテッサの座面高さ操作ワイヤーの交換方法です。
この方法であれば、自分で簡単に交換できますし、費用も安く済みます。
オカムラコンテッサの座面高さ操作ワイヤーに不具合がある場合は、ぜひ試してみてください。