前回、天井収納はしごを自作DIY!その1の続きです。

折りたたみはしごの製作
コメリで買った垂木 赤松KD材 約30×40×1985mmを使って製作しました。
切り出した垂木にノミで支柱にはほぞ穴、踏ざんにはほぞを作りました。

ビス穴にはダボドリルで木栓を作り埋めました。


支柱1本ではしごを組んでみたらたわみがあったので支柱に木工ボンドを塗り垂木を抱き合わせてビスで固定しました。
3×40×40のアングルをチップソー切断機で切り出して、
ヒンジ取付穴とパチン錠取付穴にはタップをかけました。
タップはボール盤に取り付けてボール盤のベルトを手で回して、
タップを切ると失敗がないのでおすすめです。

2本のはしごをクランプで固定して、
アングルで製作した補強材の下に
木片を入れて折りたたみはしごの長さを調整しました。



2本のはしごにアングルをクランプして通りを出して、
補強材、ヒンジ、パチン錠を固定しました。

使用したパチン錠(タキゲン製C-1537-A-3)は、強力スプリングで衝撃を吸収する機能が付いているせいで、はしごを上り下りする時に錠が外れることは無いのですが、少し折れます。
スプリングなしのパチン錠を選んだ方が良かったのかもしれません。
また、強力スプリングで衝撃を吸収する機能が付いているせいか、はしご使用中に錠が外れることは無いので、ロック用の南京錠を入れる穴は必要ありませんでした。
スプリングなしのパチン錠を選ぶ場合は、ロック用の南京錠を入れる穴が必要かもしれません。なんとも悩ましいです。


開口扉に折りたたみはしごを付ける
延長した開閉扉にはしごを付けると元付いていた600mm点検口用ラッチでは弱いので、
実家の勝手口ドアへ防犯用2重鍵として使われていたラッチを取り外した際、
捨てずにとっておいた強靭なラッチの開閉ノブ部分に
ボルトとナットをロウ棒溶接して改造した物に交換することにしました。


①10mmナットにタップを切って6mmボルトをねじ込みロウ棒溶接しました。

②開閉棒を作る。
開閉棒は車載パンタジャッキのハンドルをガストーチであぶって曲げました。
また、ラッチのノブには①で製作したノブを延長する部品を取り付けるためタップを切っています。

③仮組して動きを確かめる。

角スタッドはラッチが干渉しないように加工して、
石膏ボードにはボルトを通す穴を開けておきました。

石膏ボード下地の角スタッドの高さが40㎜ですので、
30×40の垂木を下地に12mm合板を貼りました。

端材の合板を使ったので短いですが後で開閉扉上部にも端材の合板を貼りました。

合板とはしごの間に垂木30×40を入れて、
上り下りの際、足のつま先が合板に当たらないようにしました。
固定は在庫しておいた隅金とプレートで行いました。

欲を言えば踏ざんが少し細いのとヒンジの強度が心配なので強度を上げたいですが、
体重70キロで10キロ位の荷物を持って上がると軋みますが怖さはありません。
素人が作った割に見た目も上出来ではないでしょうか。

100均の磁石を上下に3枚づつ埋め込んで接着して、折りたたみ時に上下のはしごを磁石で固定して、扉の開け閉めではしごが落ちてこないようにしました。
ネオジム磁石の方が強力で良かったと思いますが、家にあるものを活用しました。



母屋に12mmアイナットを12mm長ネジで固定して、スプリングバランサーやチェーンブロックをかけて荷物の上げ下ろしができるようにしました。
普段は、スプリングバランサー(ラチェット機能有り 遠藤工業 ER-10A)とはしごを登山用の120cmのスリングでつないで扉の開閉に使っています。
紐でも良いのですが、万が一切れて怪我をしたくないので、安全性の高い登山用のスリングを使用しています。







扉が閉まっている時は、ラッチがきいていない状態で手を放してもスプリングバランサーが引っ張っているので扉は降りてきません。
少し手で押し下げると降りてきます。
また、扉をある程度まで降ろして手を放しても扉は殆ど動きません。
ワイヤーフックからスリングを外す時は、
ワイヤーをゆっくり押し下げてスプリングバランサーのラチェットがカチッと音を立てたら、
押し下げていた手を停止させてワイヤーの巻き上げ機能をストップさせることができるのでスリングを外すことができます。
また、スプリングバランサーのワイヤー巻き上げ機能ストップ状態から、ワイヤーを巻き上げたい時は、ワイヤーを手で少し引き下げて離すとワイヤーは巻き上げられます。

最後に
今回の天井収納はしごの自作では、
手持ちの材料やメルカリで仕入れた物もあり¥16,000でおつりが来ました。
天井収納はしごの自作は、思ったより手間のかかる作業の割に強度の心配があるので
どうしても経費を抑えたいとか、どうしても自分で作りたいという方以外には
既製品の購入をおすすめします。
屋根裏収納をDIYした模様は別記事で紹介します。
出来次第この下にリンクを貼りますのでお待ちください。
