はじめに:いよいよ「はしご本体」の製作へ!

前回は、屋根裏への入り口となる「開口部と外枠」までを製作しました。 今回は、いよいよメインとなる**「折りたたみはしご」の製作と、スムーズな開閉を実現するためのギミック**について詳しく解説していきます。
安価な材料を使いつつ、いかに実用的な強度と使い勝手を出すか。試行錯誤の連続でしたが、満足のいく仕上がりになりました!
1. はしご本体の製作:強度を出すためのひと工夫
材料は「その1」でも紹介した、コメリで購入した**赤松KD材(垂木)**を使用します。
支柱と踏ざん(足場)の加工
まずは、はしごの基本構造を作ります。
- ほぞ組み: 支柱には「ほぞ穴」、踏ざんには「ほぞ」を作り、がっちりと組み合わさるように加工。
- ビス固定とダボ打ち: 踏ざんをビス2本で固定し、見た目と安全性のためにダボで木栓を作って穴を埋めました。



強度不足を「抱き合わせ」で解消
当初、支柱1本で組んでみたところ、上り下りの際に「たわみ」が気になりました。 そこで、支柱に同じ垂木をもう1本、木工用ボンドとビスで抱き合わせることで大幅に剛性をアップ!これで安心感が格段に変わりました。踏ざんも抱き合わせて補強した方が良いです。
2. 折りたたみ機構と連結パーツの自作
はしごを2段折りにするための連結部分には、鋼材のアングルを加工して自作の補強材を取り付けます。
アングル加工のコツ
- タップ立て: 3×40×40のアングルを切り出し、ネジ穴にタップを立てます。
- 裏技: タップを切る際、ボール盤のベルトを手で回しながら切ると、垂直が狂わず失敗がないので非常におすすめです!



パチン錠での固定と注意点
2本のはしごを伸ばした際に固定するため、**タキゲン製のパチン錠(C-1537-A-3)**を採用しました。
【使ってみた感想と注意点】 今回使用したパチン錠は強力スプリング付きで外れる心配はないのですが、その分わずかに遊びがあり、昇降時に少し折れる感覚があります。 **「スプリングなし」**のパチン錠を選び、南京錠などでロックする方が、ガタつきは抑えられたかもしれません。ここは次回の改善ポイントです。


3. 開口扉への取り付けと開閉ギミック
強靭なラッチへの交換
扉にはしごの重さが加わるため、標準の点検口用ラッチでは耐えられません。 実家の勝手口から外して保管していた**「防犯用ラッチ」**を改造して流用しました。
- ノブの自作: 10mmナットに6mmボルトをロウ棒溶接し、専用の開閉棒(パンタジャッキのハンドルを加工)で回せるようにカスタムしました。








つま先のスペースを確保する
扉(合板)にはしごを直付けすると、登る際につま先が当たってしまいます。 そこで、はしごとの間に30×40の垂木を挟んで「逃げ」を作るのがポイント。これでスムーズに足がかけられるようになります。


収納時の固定は「磁石」で
折りたたんだはしごが扉の開閉時に落ちてこないよう、100均の磁石を上下に3枚ずつ埋め込みました。 磁石を重ねて使うことで磁力を高め、パチンと固定されるようにしています。



4. 感動の使い心地!スプリングバランサーの導入
このDIYで一番「やって良かった」と思ったのが、**スプリングバランサー(遠藤工業 ER-10A)**の採用です。
母屋(もや)に長ネジとアイナットを固定し、登山用の高強度スリングを介して扉とつなぎました。 これが驚くほど快適で:
- 指一本で開閉: バランサーの張力により、手を離しても扉がドスンと落ちてきません。
- ラチェット機能: 好きな位置で扉を止められるので、荷物の出し入れが劇的に楽になります。
安全性と操作性を両立させる、自作派にはぜひ取り入れてほしいアイデアです。





母屋の12mmアイナットは、チェーンブロックをかけて荷物の上げ下ろしもできます。

まとめ:自作してみてわかったこと
今回の天井収納はしごDIY、総額16,000円以下で完成させることができました!
作ってみた感想
- 見た目・機能: 100点満点。既製品のようなスマートな収納が実現しました。
- 強度: 体重70kg+荷物10kgでも問題なし(多少の軋みはありますが、怖さはありません)。
- 難易度: 正直、手間と安全性のバランスを考えると、「どうしても安く抑えたい!」「DIYの試行錯誤が大好き!」という方以外は、既製品を買うのが無難かもしれません(笑)。
それでも、自分で作り上げた収納空間は愛着もひとしおです。
👇このはしごを使って登る**「屋根裏収納の床・壁DIY編」**は下のリンクから。


