悩んでいる子ねこお気に入りのヘッドホンなのに、生産終了してしまってイヤーパッドが手に入らない…もうボロボロだし処分するしかなのかな
ねこ先生ちょっと待ってください!そのヘッドホン、まだ救えます。
イヤーパッドはヘッドホンの音質や快適さに大きく影響する部分ですが、
純正品は高価だったり、そもそも在庫がなかったり…。市販の汎用品ではサイズや素材がしっくりこないこともありますよね。 それなら、自分で作ってしまいましょう!
今回は、数回しかミシンを触ったことがない私でもできた、ヘッドホン(NuForce HP-800)のイヤーパッド自作DIYをご紹介します。自分で作ると愛着もひとしおですよ。
用意するもの


- イヤーパッド用の生地(肌触りの良い布やレザーなど)
- 詰め物(スポンジや綿。元のパッドの中身を再利用してもOK)
- ミシン(針と糸)
- 裁ちばさみ
- 接着剤(布用ボンドなど)
【ミシン選びのポイント】
ミシンがなければ手縫いでも可能ですが、今後もDIYを楽しむならパワーのある直線縫い専用の職業用ミシンJUKI TL-30などは、デニムのような厚物もサクサク縫えるので、庭用より職業用が圧倒的に楽です。長く使うなら一生モノを
イヤーパッド自作の手順
今回は、縫い目が表に出ないよう「裏面」ですべて縫い合わせる方法で作りました。
まず、ヘッドホン本体からボロボロになったイヤーパッドを取り外します。


取り外したパッドをさらに分解します。 今回は「表面のボロボロになった合皮」だけを交換し、中のスポンジや裏面のパーツは再利用することにしました。




詰め物(スポンジ)の形に合わせて、新しい生地を切り出します。
- 幅: 縫い代分として5mmずつプラスしてカット。
- 長さ: 円形に縫う際、生地が足りなくなることが多いので5cm以上長めに切っておくのがコツです!(私はこれで一度失敗しかけました…笑)
構成パーツとして、以下の3種類の生地を用意しました。
- 耳に当たる部分
- 内側面用
- 外側面用
元の形状とは少し違いますが、ミシンで縫いやすいように直線の帯状パーツとして切り出しています。

布をきれいに切り出すための便利ツール
チャコペン
ローターリーカッター
まず、「耳に当たる部分」と「内側面」の生地を縫い合わせます。

縫い終わったら、一度裏返して詰め物(スポンジ)を仮入れしてみましょう。内側面の生地をまち針で固定し、サイズ感を確認します。


サイズが決まったら詰め物を外し、余分な生地をカットして、内側面の生地同士を輪になるように縫い合わせます。



次に、内側面の生地と、ヘッドホン本体に固定するための「黒い裏面パーツ」を縫い合わせます。




Point: 裏面のパーツはストレッチ素材で複雑な形をしていたため、自作せずに元のパッドから剥がして再利用しました。見えない部分なので、多少ボロボロでも機能すればOKです!
再び詰め物を仮入れし、縫い代分5mm程残して耳に当たる生地の余分な部分をカットします。 しっかりとサイズを合わせてから、「耳に当たる生地」と「外側面の生地」を縫い合わせます。




最後に、裏面の生地と外側の生地を接着剤で固定します。


コニシ ボンド 裁ほう上手(スティック/チューブ)
「ミシンがなくても、簡単な箇所ならこれで接着可能」「最後の仕上げの貼り合わせに便利」
純正の柔らかい着け心地を再現したかったので、洗って乾かしておいた「元のスポンジ」を中に戻します。


形を整えて、ヘッドホン本体に取り付ければ……
完成です!!

まとめ
いかがでしたか? 生産終了で諦めかけていたヘッドホンも、数時間の作業で新品同様、いや、自分だけのオリジナル仕様として復活しました。
市販のものとは違い、好きな柄の布を使ったり、肌触りの良い素材を選んだりできるのが自作の最大のメリットです。 ミシン初心者の方も、ぜひ世界に一つだけのイヤーパッド作りに挑戦してみてください。
作るのが面倒な人は、被せるだけのこれがおすすめ。ボロボロのイヤーパッドの上から被せるだけで延命できます。
当サイトでは他にもヘッドホンの修理記事を公開しています。興味のある方はぜひ併せてご覧ください!


