はじめに
「自宅にバイク置き場を作りたいけれど、コンクリートの水勾配をつけるのが難しそう…」 そんなDIYユーザーにおすすめなのが、**透水性コンクリート(ポーラスコンクリート)**です。
水を通すため勾配が不要で、水たまりもできないという夢のような素材ですが、実は施工にはちょっとしたコツがいります。
この記事では、約5平米(1.5坪)のバイク置き場を、たった一人でポーラスコンクリートDIYした全記録を公開します。 **「配合レシピ」から、私がやらかしてしまった「転圧の失敗談」**まで、包み隠さず解説します。これから施工する方は、私の失敗を教訓にぜひ成功させてください!
ポーラスコンクリートとは?
砂(細骨材)を使わず、「セメント・水・砂利(粗骨材)」だけで作る多孔質のコンクリートです。 1964年の東京オリンピック時代からある技術で、内部に空隙があるため水を地面に通します。
DIYにおけるメリット・デメリット
【メリット】
- 水勾配が不要: 水平に作れるので、初心者でも施工レベル出しが簡単。
- 水はけ抜群: バイク洗車をしても水たまりができず、足元が汚れません。
- ワイヤーメッシュ不要: 鉄筋が錆びる心配がなく、コストダウン&時短。
- ブリーディングがない: 仕上げコテで水が引くのを待つ必要がなく、一発仕上げでOK。
【デメリット】
- 転圧がシビア: 締め固めが足りないとボロボロ剥がれます(※今回の反省点)。
- 乾燥に弱い: 一人作業だと、練っている間に先に打った部分が乾きやすい。
今回のDIYプロジェクト概要
- 施工面積: 約5平米(1.5坪)
- 用途: バイク・自転車置き場、DIY作業スペース
- 目標厚み: 6cm(歩行・二輪車用なら6cm、駐車場なら10cm推奨)
- トータル費用: 約3万円以下(工具売却益含まず)
必要な材料と配合レシピ(空隙率25%)
1回あたりの配合(コンクリートミキサー使用)
- 砕石(4号/20-30mm程度): 40kg
- ポルトランドセメント: 7.3kg
- 水: 約2kg(状態を見て調整)
【プロのコツ:水分量の見極め】 水を計量する時間は惜しいので、目視で判断します。 **「石の全周にペーストが付き、少しテカリ出した瞬間」**がベストタイミング。 これ以上入れると、ペーストが石から流れ落ちて強度が落ちます。
材料費の内訳
- セメント: 25kg×3袋 = 1,146円
- 砕石: 敷地内から採掘したため0円(使用量0.3㎥分約490㎏)
※購入する場合:建材屋で0.5立米(約800kg)単位で買うと格安です(目安7,000円〜)。

使用した工具
- コンクリートミキサー: アルミス「まぜ太郎 AMZ-30Y」(約25,000円)
- ※作業終了後にフリマアプリで売却すれば実質コストは数千円!
- プレートコンパクター(転圧機): レンタル(1日約2,500円)
前日から借りてもレンタル料は使用日のみで、朝早くからの作業が可能でした。 - その他: 一輪車、スコップ、トロ舟、木枠材(廃材利用)

👇コンクリートミキサー まぜ太郎
手練りは腰を壊します。これがあれば作業効率が劇的に向上し、終わったら高く売れるので実質タダ同然です。
施工手順:整地から打設まで
STEP1:掘削と整地
施工場所を深さ8cmほど掘り下げます。 今回はコスト削減のため、掘った残土をふるいにかけ、出てきた石を砕石として再利用しました(これが一番大変でした…)また、一輪車3杯分の土は業者で処分しました。
- ポイント: バイクなどの重量物を置く場合、下地の路盤も砕石を敷いてしっかり転圧しておきましょう。



メモ:ポーラスコンクリート層の理想の厚み
- 人や自転車が通る程度なら6cm程
- 車の駐車場なら10cm程




👇レーザー墨出し器(DIY用安価モデル)
水勾配は不要ですが、水平を出すのにあると仕上がりがプロ級になります。
STEP2:型枠の設置
廃材や塩ビパイプを使って型枠を組みます。 水勾配がいらないので、レーザー墨出し器などで水平に設置すればOKです。


STEP3:練り混ぜと打設
ミキサーに石とセメントを入れ、30秒ほど空練りしてから水を少しずつ加えます。 練り上がったポーラスコンクリートを型枠内に投入し、レーキで平らにならします。
- 重要: 転圧すると15%ほど沈むので、少し高めに盛っておきましょう。

STEP4:運命の「転圧」
プレートコンパクターで上から締め固めます。 ここが最大のポイントです!
【失敗から学ぶ教訓】 私は心配で「2時間おきに3〜4回」も転圧してしまいましたが、これはNGでした。 固まりかけたコンクリートに振動を与えると、結合が外れて強度が落ちます。 「転圧は一発勝負!しっかりと、一度で決める」 これが鉄則です。

施工後の様子と反省点
半年後の状態
中央部分はガッチリ固まっており、バイクスタンドを立てても全く問題ありません。水たまりもできず、洗車も快適です。




発生したトラブル
端の方など、一部の表層がポロポロと剥がれてしまいました。原因は以下の2点と推測されます。
- 転圧のやりすぎ: 固まりかけの時に振動を与えてしまった。
- 水分不足: 終盤、疲労で配合が雑になり、ペーストが少なかった。
剥がれた部分は、コンクリート用接着剤「ナルシルバー」で補修すれば実用上は問題ありません。
ポーラスコンクリート打設翌日の写真




👇コンクリート接着剤 ナルシルバー
もしDIYで失敗して骨材が剥がれても、これで強力に補修できるので安心です。
これから施工する方への改善アドバイス
もし私がもう一度やるなら、以下の点を改善します。
- 生コン屋さんに頼む(推奨) 5平米程度でも、自分で練るのは重労働かつ品質ムラが出ます。近くのプラントからポーラスコンクリートを配達してもらえば、品質も確実で、作業は「敷き均して転圧するだけ(約1時間)」で終わります。
- 混和剤の使用 強度を上げたい場合、「高性能AE減水剤」などを添加すると骨材の付着力がアップします。
- 転圧は「一度で念入りに」 何度も往復せず、打設直後にじっくりと重みをかけて締め固め、あとは触らないこと。
👇記事を読んで『やっぱり自分でやるのは大変そう…』と思った方へ。プロに頼む見積もりはこちら。
まとめ
ポーラスコンクリートでのDIYバイク置き場づくりは、**「水勾配不要」「草が生えない」**という点で非常にメリットが大きいです。
多少の失敗(表層剥離)があっても、DIY作業場や駐輪場としては十分機能します。 「まぜ太郎」などの機材もフリマアプリを活用すれば安く済みますので、ぜひチャレンジしてみてください!
👇水捌けの良いポーラスコンクリート利点を利用して、庭とフラットな立水栓の水受けを作りました。

👇コンクリートミキサーをフリマサイトで売った記事です。


