
TOTOウォシュレットの便座部分を分解して、Xにポストした所プチバズりしたので写真をたくさん掲載してブログ記事にしてみました。

玩具や機械の中を見るとわくわくするので楽しみです。
この記事ではウォシュレットの修理はしません。
ウォシュレットの分解模様の写真をたくさん掲載しましたので、ウォシュレットの仕組みや構造がわかるかもしれません。
どこまで掃除可能なのかとか、電子工作が好きな方はどんな部品が取れそうか確認できるかもしれません。
※この記事のウォシュレットは約15~20年使用したものですので内外洗浄した写真を掲載しております。便座部は全周にわたり超音波溶着され防水防汚処理されており内側は全く汚れていなかったので洗浄しておりません。
外観



便座を分解
どうなってるんだろーと開けてみました。
便座は全周超音波溶着されているようでタガネで割るのにも苦労しました。
中は水気が入った形跡もなく流石TOTO製品!
便座を温める機能として、シリコンゴムの特性を活かしたヒーターが入ってました。
また、便座に貼られたアルミ箔によってヒーターの発熱が拡張して均一な温度分布が得られるようです。


下の写真は便座内部のケーブルですが、熱線は白いシリコンゴムで覆われ、
温度ヒューズ(250V 2A 76℃ )とケーブル接続端子部は透明チューブ、温度センサはシリコンで完全に防水処理してあるようでした。
少し水が入っても大丈夫そうですが、気化したら腐食はあるかもしれません。


温度センサーは、室温27℃で抵抗値46kΩでした。

ウォシュレット分解
メカと基板










脱臭ユニットと温水タンクの間の白く長いパイプがウォシュレットノズルです



より細かい部品の確認

①メイン基板
ウォシュレットのメイン基板は防水防汚のため黒い樹脂ポッティングされていたのでメイン基板の実装部品を確認するため剥がしました。







②脱臭ファン
ファン23E6440850は、Nidec製でDC 24v 0.21a 3線式です。
ファンで吸われた臭気は活性炭フィルターを通して機械の外に放出されます。




③水位センサー(温水タンク内)
水位センサー(フロートガイドパイプ式レベルスイッチ)がタンク上部に付いておりました。
構造はフロート内部にマグネット、ステム内にリードスイッチがあります。水の浮力によってフロートが上がってくると、
リードスイッチ内のガラス管の中の強磁性のブレード2本が機械的にくっついてリードスイッチがONします。

Cリングを外しフロートを抜くとフロート内側に磁石が見える。

④水温センサー(温水タンク内)
室温27℃で抵抗値40kΩでした。

⑤ヒーター(温水タンク内)

⑥サーモスタット(温水タンク内)
旭計器株式会社製US-602S
バイメタルで温水タンク内の水温を感知し、接点を動作させて電気を開閉(ON・OFF)する温度スイッチです。
温度が上がるとOFFする。
バイ メタル(Bi metal)とは、2つの金属(低膨張側 高膨張側)をローラーで圧延し1枚の板にしたもの。



⑦漏電保護プラグ

⑧温度ヒューズ
過熱を検知すると速やかに回路を遮断し、ウォシュレットの破損や発火を未然に防ぐ非復帰型の温度保護デバイスです。

⑨ウォシュレットノズル伸縮モーター
Mitsumi製 M35SP-7NG ステッピングモーター


⑩ウォシュレット水圧モーター
ステッピングモーターMP24Zは、東富士電機製でエアコンのスイングモーターとしても使われているようです。


⑪バルブユニット
ウォシュレットノズルから出る水の量や勢いを調整・制御する部品で、故障すると水漏れや水勢の異常を引き起こします。
バルブユニット自体は、TOTOの保守部品として入手でき、機種によってはAmazonなどでも入手できます。
この記事のバルブユニットは見つかりませんでした。




⑫ホールIC(磁気センサ)
W60 ホールIC(磁気センサ)ですが、何を検知していたか覚えておりません。
確かウォシュレットノズルの下辺りにあったので、
本体取り付けフックに関係するセンサーだったか定かではありません。


⑬人感赤外線センサー


⑭ホールIC(磁気センサ)
W60 95J9と表記されたホールIC(磁気センサ)は便座かフタの開閉を検知していたと思われます。





⑮操作基板



