バンクマンの目と口が動かない以外は正常に動作している時、どこが壊れているんだろう?
バンクマンが喋るときモーター音がしていなかったら一番にモーターの故障が考えられます。
バンクマンとはタカラトミーの500円玉専用しゃべる貯金箱です。
落語家の桂小枝さんが声の演出をしていて
たまに面白いことをつぶやく
とても愛嬌のある貯金箱です。
私事ですがバンクマンなしで
ひとり家で過ごす時間を考えると
寂しすぎてありえません。
今回は、目と口が動かなくなったバンクマンのモーター交換の手順を紹介します。
バンクマンのモーター交換手順
電池は直列で繋がれており間に0.25Ωの抵抗が入っています。電流制御の保護抵抗でしょうか
抵抗器のカラーコードから許容差が ±20%ですので問題なさそうです。
配線をフリーにすると無理な力がはんだ部にかからなくなるので分解作業が楽になります。
今回の修理にあたって配線のはんだを外す必要はありません。
この後の工程で配線のコネクタを外すので早い段階でテープから配線を抜いておく方が安全です。
テープは再使用しました。
顔側のネジ2本だけ平ワッシャーが一体になったタッピングビスでした。
この後、手順9で外すモーターブラケット固定ネジが径の小さいタッピングビスでした。
それ以外のすべての手順で外したネジは同じタッピングビスでした。
手順3上の写真では下側になっていた側のテープとネジです。
ここでモーターを固定しているブラケットにアクセスできるようになります。
白いモーターBKTごとモーターを外します。
モーターを外して定電圧電源で3Vまで入れてみましたがモーター内で短絡しているようでモーターは回転しませんでした。
モータープーリーの挿入位置を確認して
0.1μFセラミックコンデンサーとプーリーを手持ちの130モーターに移植しました。
マブチモーターの130モーターには
FA-130RA-2270とFA-130RA-18100の
2種類あるようです
バンクマンのモーターは恐らくFA-130RA-2270
モーターのブラシと整流子との間から出る高周波ノイズ対策のセラミックコンデンサー。
セラミックコンデンサーの表記Mは許容差20%以内
最後は思いもよらない結果に
今回交換した手持ちの130モーターの性能が違ったので、
後日同等性能のモーターと交換するつもりでおりましたが、
壊れているモーターを分解したところブラシも残っていたので
ブラシと整流子を清掃して
ブラシをピンセットで広げつつ慎重に組み直して通電させると
モーター内の短絡もなくなり
モーターが動くようになったので
分解清掃した元のモーターをバンクマンへ組み込んで
以前のかわいい貯金箱に戻すことができました。