はじめに:ボール盤のベルトトラブル、諦める前に自分で直せます
「キリの回転が止まる」「ベルトが滑って力が伝わらない」「ベルトが切れそう…」
ミニ卓上ボール盤HDP10Aを長く使っていると、こうしたベルトトラブルに遭遇します。しかし、修理業者に出す必要はありません。
実は、Amazonで購入できる三星ミシンベルトMB250(数百円)と、7mmレンチがあれば、わずか10分で交換できます。
今回は、中古で購入したHDP10Aのベルトが劣化していたため、自分で交換した手順を写真付きで詳しく解説します。
HDP10Aに適合するベルトの選び方
推奨ベルト:三星 ミシンベルト MB250
ボール盤用の専用ベルトは高価ですが、ミシン用Vベルトで代用可能です。
ベルトの仕様:
- 型番: MB-250
- ベルト形式: MB(Vベルト)
- 外周長: 250mm
- 上幅: 6mm
- 高さ: 4mm
- 角度: 40°
- 最小プーリ径: 18mm
この寸法がHDP10Aのプーリーに完全適合します。


購入先: Amazon、楽天市場などで300〜500円程度で入手可能
ベルト交換に必要な工具
最小限の工具で作業できます。
- 7mmレンチまたはスパナ(モーター固定ナット用)
- プラスドライバー(ベルトカバー固定ネジ用)
※特殊工具は不要です。
ベルト交換手順(所要時間:約10分)
STEP 1:ベルトカバーを外す
- ベルトカバー固定ネジ2本をプラスドライバーで外します。
- 青いベルトカバーを取り外します。


STEP 2:モーター固定ナットを緩める
- 7mmレンチでモーターの固定ナット2つを緩めます。
- ナットは完全に外す必要はありません。モーターが動く程度に緩めればOKです。
⚠️ 注意点:
古いベルトが伸びている場合、固定ナットを緩める前に外れてしまうことがあります(今回のケースがそうでした)。


STEP 3:古いベルトを外し、新しいベルトに交換
- 劣化した古いベルトを取り外します。
- 新しい三星ミシンベルトMB250を、小さいプーリー(モーター側)と大きいプーリー(主軸側)に掛けます。

STEP 4:ベルトの張り調整(最重要ポイント)
モーター固定穴は長穴(スロット)になっているため、モーターを前後に動かしてベルトの張りを調整できます。
調整のコツ:
- 張りすぎ厳禁: モーターがスピードコントロール基板に当たってしまいます。
- 適度な緩み: 指で押して5mm程度たわむくらいが理想です。

STEP 5:固定ナットを締めて完了
- ベルトの張りが適切になったら、7mmレンチで固定ナットをしっかり締めます。
- 青いベルトカバーを元通りに取り付けます。
- 試運転して、ベルトが滑らないか確認します。

ベルト交換後の効果
Before:
- キリの回転が頻繁に止まる
- ベルトが滑って加工が進まない
- 異音がする
After:
- ベルトの滑りが完全になくなった
- キリの回転が安定し、回転が止まることがほぼなくなった
- 静かでスムーズな動作に
HDP10Aの弱点とカスタマイズの可能性
HDP10Aは卓上で使える優秀なボール盤ですが、スペック的な弱点があります。
不満点:
- 回転数が高すぎる(高速回転特化型)
- トルクが低い(太いドリルや硬い材料に不向き)
改善案:
プーリーのサイズを変更してプーリー比を調整すれば、回転数を下げてトルクを上げることが可能です。これが実現できれば、「最高の相棒」になりそうです。
まとめ:ベルト交換は誰でもできる簡単DIY
ミニ卓上ボール盤HDP10Aのベルト交換は、特別な技術不要で誰でも10分で完了します。
交換のポイント:
- 適合ベルト: 三星ミシンベルトMB250(外周250mm)
- 必要工具: 7mmレンチ、プラスドライバー
- 調整のコツ: ベルトは張りすぎず、適度な緩みを持たせる
数百円の部品代で、回転不良やベルト滑りの問題が解決します。修理業者に出す前に、ぜひ自分でチャレンジしてみてください!
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