はじめに:車中泊の電源、自作なら安くて高性能!
「車中泊用にポータブル電源が欲しいけれど、大容量モデルは高すぎる…」
「サブバッテリーシステムを組みたいけれど、難しそう…」
そんな悩みをお持ちではありませんか?
結論から言うと、価格がこなれてきた「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を使って、ポータブル電源を自作するのが最もコスパが良い選択です。
私は以前、パナソニックのカオス(鉛バッテリー)を使用していましたが、現在は**軽くて安全性が高い「Li Time(旧Ampere Time)」のリン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiFePO4)**へ乗り換えました。
本記事では、シンプルなバンを自作し1年中車中泊を楽しんでいる筆者が、Li Timeのバッテリーを使って**7万円台から作れる「最強の自作ポータブル電源」**の構成とノウハウを公開します。
なぜ「Li Time(旧Ampere Time)」を選ぶのか?
コストパフォーマンスの良さで定評のあった「Ampere Time」が、ブランド名を**「Li Time」**へ変更しました。名前は変わっても、その品質とサポート体制は健在です。
私がこのメーカーを選んだ理由は以下の通りです。
- BMS(バッテリーマネジメントシステム)が優秀:過充電・過放電をしっかり制御。
- 内部設計と口コミが良い:海外YouTuberなどの分解動画でも高評価。
- 5年保証付き:毎日使うものだからこそ、長期保証は必須。
- 付属品が豪華:日本語マニュアル、丁寧な梱包、しっかりしたターミナルボルトなど。
今回、メーカー様より改名前の「LiFePO4 12V 100Ah」と「10A充電器」を使用する機会をいただきましたので、忖度なしの実使用レビューをお届けします。

【2026年版】予算6万円台〜!自作ポータブル電源の構成レシピ
「自作」と言っても、基本はバッテリーとインバーターをケーブルで繋ぐだけ。非常にシンプルです。
用途に合わせて「1000W構成(ライトユーザー向け)」と「2000W構成(ヘビーユーザー向け)」を選んでください。
必要なパーツと費用目安(2026年1月8日Amazon調べ)
| パーツ名 | 2000W構成 (家電も使いたい) | 1000W構成 (扇風機・PC程度) | 備考 |
| バッテリー | Li Time 12V 100Ah 32,999円 | Li Time 12V 100Ah 32,999円 | 心臓部。リン酸鉄リチウム |
| 充電器 | 専用 14.6V 10A 14,199円 | 専用 14.6V 10A 14,199円 | LiFePO4専用推奨 |
| インバーター | 正弦波 2000W 27,780円 | 正弦波 1000W 18,680円 | 家電を使うための変換器 |
| ケーブル | 付属38SQ(断面積32mm²)ケーブル 0円 | 付属5AWG(16mm²)ケーブル 0円 | Li Timeインバーター付属品を使用 |
| 合計目安 | 約75,000円 | 約66,000円 | ※セール時は更に安くなります |
FFヒーター、12V扇風機、LED照明、スマホ充電程度なら、1000Wインバーターを選択すれば合計6万円台でシステムが完成します。2022年12月と比較すると2万円安くなっています。

リン酸鉄リチウム(LiFePO4)自作のメリット
市販のポータブル電源や、従来の鉛バッテリーと比較して何が良いのでしょうか?
- 圧倒的な安全性スマホ等に使われる「リチウムポリマー(三元系)」と違い、衝撃やショートがあっても発火・爆発のリスクが極めて低いのが特徴です。
- 長寿命(鉛の2倍以上)鉛バッテリーの寿命が約5年に対し、LiFePO4は約10年。充電サイクルも4倍以上優れています。
- ガスが発生しない鉛バッテリーのような硫化水素ガス(腐乱臭)が発生しないため、車内でも安心です。
- 拡張性が高い容量が足りなければバッテリーを並列接続で増やせます。ソーラーパネルや走行充電器の追加も自由自在。
- メンテナンスが楽故障しても、インバーターだけ、バッテリーだけと「壊れたパーツのみ」を交換できるので経済的です。
⚠️ ここだけは注意! 安全に使うためのポイント
自作だからこそ、安全管理は自己責任。以下の点には注意してください。
1. 氷点下での充電はNG
リチウムイオン電池は、0℃以下で充電すると内部短絡(ショート)や劣化の原因になります。
- メーカー指定の温度範囲を守る。
- 寒冷地メインの方は、Li Timeの「ヒーター機能付き」モデルを選ぶのが正解です。
2. 充電器は「専用品」を
100Ahバッテリーを容量24%(12.94V)から満充電するのに、10A充電器で約8.5時間かかりました。
また、シガーソケットからの走行充電は注意が必要です。一般的な車のソケットは100〜150Wが限界ですが、10A充電器は約250W消費するためヒューズが飛びます。走行充電したい場合は、専用の「走行充電器」を導入しましょう。
3. 接続時の「バチッ!」(火花)対策
バッテリーとインバーターを繋ぐ際、火花が出るのが怖い方は、間に**スイッチ(ブレーカー)**を挟みましょう。
- 推奨: 100A〜300A程度のサーキットブレーカーLi TimeのBMSには過電流保護がありますが、ブレーカーを入れておくと手元でON/OFFできて安心ですし、接続時のスパークも防げます。
実証:100Ahで何がどれくらい使える?
実際に車中泊(バンライフ)で使用した感覚をお伝えします。
基本装備なら「5日間」は余裕
以下の装備で、夜間のみ使用(充電なし)でテストしました。
- 冬:FFヒーター
- 夏:12V扇風機、換気扇
- 通年:LED照明、スマホ・タブレット充電
結果、5日間は充電なしで持ちました。 鉛バッテリー時代より電圧降下が少なく、最後までパワーが落ちないのが最高です。


家庭用エアコン(6畳用)は動くのか?
「Li Time 12V 100Ah」+「正弦波インバーター」で、家庭用エアコン(2.5kw)の暖房運転(外気温7℃)をテストしました。
- 結果:問題なく稼働しました。
- 消費電力の推移:
- 部屋が暖まるまで:約1000W(約81A)
- 安定時:約32W(約2.6A)
稼働時間の目安(計算値)
- ずっとフルパワー(1000W)の場合:約1.2時間
- ずっと安定運転(32W)の場合:約40時間


最大81A、最小2.6A
実際には断熱性能や外気温で大きく変わりますが、100Ahバッテリー1つだとエアコンの長時間稼働は厳しめです。エアコンをガッツリ使いたい場合は、100Ahをもう一つ追加(並列接続)するか、最初から200Ah/300Ahモデルを選ぶのが無難です。
まとめ:DIYで広がる自由な車中泊ライフ
自作ポータブル電源の魅力は、「安さ」と「拡張性」、そして**「自分で作った道具を使う楽しさ」**にあります。
Li Timeのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーなら、軽くて安全なので、車から降ろして活用するのも簡単。
例えば、コーヒーメーカーとバッテリーを砂浜に持ち出して、海を見ながら豆から挽いた淹れたてコーヒーを楽しむ……そんな贅沢な休日も叶います。
ぜひ、あなただけの最強の電源システムを組み上げてみてください。



