はじめに:24V用ETCは12V車でも使えるのか?
「トラック用のETC2.0車載器が余っているけど、乗用車(12V)に付けられないかな?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
結論から言うと、使える製品は多いです。
ただし、すべての製品が対応しているわけではありません。この記事では、私が実際にいすゞ純正(24V車用)ETC2.0車載器を、12V仕様のいすゞコモ(E25キャラバン)に取り付けた際の手順と、**「流用可能かどうかの見分け方」**をご紹介します。
⚠️ 注意事項
本記事の内容は、メーカーの推奨する使用方法ではありません。24V専用表記のある製品を12V車で使用する際は、自己責任となります。また、取り付け後は必ず再セットアップが必要です。
今回取り付けた車載器
- メーカー: いすゞ自動車(デンソーOEM)
- 型式: DIU-C010
- 品番: 412600-3980
- 特徴: 業務支援用ETC2.0(特車ゴールド対応などトラック向け機能搭載)
※業務支援機能は一般の乗用車では使いませんが、通常のETC/ETC2.0としての機能(高速料金支払い・渋滞情報取得など)は問題なく動作します。

ステップ1:取り付け可能か確認する方法
手元のETC車載器が12V車で動くかどうかは、**「電源電圧範囲」**を確認することで判別できます。
1. 説明書や本体ラベルを確認する
製品によっては「DC12V/24V兼用」と明記されています。これが一番確実です。
2. メーカーに問い合わせる(裏技)
今回のように本体に「24V」としか書かれていない純正オプション品などの場合、ウェブ上に説明書がないことが多いです。
その場合は、お客様相談センターに品番を伝えて「電源電圧範囲」を聞いてみましょう。
▼ デンソー製車載器の電圧目安
- 12V車専用品: 10V~16V
- 24V車専用品: 20V~32V
- 12V/24V兼用: 10V~32V
今回問い合わせた結果、この車載器は「24V表記だが、電圧範囲は10~32V」であることが判明しました。つまり、12V車でもそのまま動作します。
ステップ2:取り付け手順(E25キャラバン/コモ編)
ここからは、実際にいすゞコモ(E25キャラバン)の1DINポケットへ、ETC車載器をスマートに埋め込む手順を解説します。

① バッテリーのマイナス端子を外す
基本中の基本です。作業中のショートや、パワーウィンドウ等の電装系トラブルを防ぐため、必ず助手席下のバッテリー端子(10mmナット)を外しましょう。


② センタークラスターの取り外し
E25系のパネル外しは工具不要です。
- エアコン送風口を下に向ける。
- 隙間に指を掛け、まっすぐ手前に引く。
- ハザード等のコネクタを抜いてパネルを撤去。



③ オーディオ&1DINポケットの取り外し
- オーディオブラケット(金具)を固定しているネジ4本を外す。
- オーディオごと手前に引き出す。
- ブラケットから1DINポケット(小物入れ)を外す(ネジ4本)。


④ 配線を通す穴あけ加工
ETC本体をポケット内に隠すため、裏側に配線を通す穴を開けます。
- 加工: 10mmドリルで2箇所穴を開け、カッターで繋げて長穴にします。


⑤ 電源の接続(配線作業)
オーディオ裏に来ている配線から電源を分岐させます。
| ETC側の配線色 | 接続先(車両側) | 役割 |
| 黄 | 常時電源(BAT) | キーOFFでも電気が来ている線 |
| 赤 | ACC電源 | キーをACC/ONにした時だけ電気が来る線 |
| 黒 | ボディアース | 車体の金属部分(未塗装のボルト等) |
エーモン 検電テスター
DIY配線の必需品。音と光で通電チェック。「どっちが常時電源だっけ?」と迷った時にこれがあれば一発です。
※配線の長さが足りない場合は、ギボシ端子などで延長加工を行います。
※ボディアースは接触不良にならないよう、塗装を削るなどして確実に導通させてください。




エーモン ギボシ端子セット
「これさえあれば配線はお手の物。基本の端子セット」配線の延長や分岐に必ず使います。ケース入りセットを持っておくと一生モノです。
⑥ アンテナの設置
ダッシュボード上のセンタートレイ(ネジ3本+ツメ)を外し、配線を通す穴を開けます。
アンテナ本体は、フロントガラス付近やダッシュボード上など、料金所の電波を遮らない位置に両面テープで固定します。



内張りはがしセット
「パネル外しに。傷をつけにくい樹脂製リムーバー」パネルを傷つけずに外すための必須ツール。
⑦ 組み戻しと設置
- 1DINポケットの穴にETCの電源線・アンテナ線を通す。
- ETC本体にコネクタを接続。
- 本体をポケット内にマジックテープで固定(取り出しやすくするため)。
- オーディオ、パネル類を元通りに組み戻す。



ステップ3:【最重要】セットアップについて
取り付けが終わっても、まだ使えません。必ず**「再セットアップ」**が必要です。
前の車の情報(トラック等)が残ったままだと、料金区分エラーやゲートが開かないトラブルになります。
セットアップに必要なもの
- 車載器を取り付けた車両
- 車検証
- 運転免許証(本人確認用)
- 車載器管理番号の控え(本体ラベル等を確認)
セットアップ料金目安(オートバックス等の場合)
- ETC: 約3,025円
- ETC2.0: 約3,465円
- ※店舗により異なります。
今回はオートバックスに持ち込み、無事に12V乗用車として登録完了しました。
まとめ:DIY取り付けのメリット
お店に頼むと「穴あけ加工」などは断られることが多いですが、DIYなら自分の好きな場所に、こだわって美しく取り付けることができます。
中古の24V車載器も、仕様さえ確認できれば有効活用できる可能性があります。
「安く手に入れて、綺麗に取り付ける」
これこそDIYの醍醐味ですね。この記事が、あなたのETC取り付けのヒントになれば幸いです。
ETC車載器(セットアップ済み)
「やっぱり新品が安心」という人には、ネット通販ならセットアップ済みで届く商品もあります。
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