はじめに:タワーファンの風が弱まる原因は「見えないホコリ」
「最強にしても風が弱い…」
「なんとなくカビ臭い風が来る…」
アイリスオーヤマの人気タワーファン『TWF-M6T-W』。スリムで便利ですが、数年使うとこうした不調が出てきませんか?
その原因の9割は、内部のシロッコファンにびっしりと詰まったホコリです。
タワーファンは構造上、外からは見えませんが、内部にはフェルトのようなホコリが層になって蓄積しています。これを放置すると風量低下だけでなく、カビの温床やモーターへの負担にも繋がります。
この記事では、6年間使用したTWF-M6T-Wを徹底分解し、新品同様の風量を取り戻す手順を解説します。
⚠️ 作業前の重要事項(必ずお読みください)
【警告】自己責任での作業となります
- メーカーは分解を推奨していません。分解した時点でメーカー保証の対象外となります。
- 感電防止のため、必ず電源プラグをコンセントから抜いて作業してください。
- プラスチックのツメが割れたり、元に戻せなくなるリスクがあります。自信のない方は買い替えを検討してください。
必要な道具一覧
この作業には、通常の掃除道具に加え、いくつかの「特殊なアイテム」があると失敗しません。
| 道具 | 用途 | 備考 |
| プラスドライバー (No.2) | ネジ全般の取り外し | 必須 |
| マイナスドライバー | ツメ外し | 先端にテープを巻くと傷防止になる |
| 掃除機・ブラシ | ホコリ除去 | 歯ブラシや綿棒も用意 |
| 中性洗剤 | 羽根の水洗い | 食器用洗剤でOK |
| 除光液(アセトン) | 重要:ネジロック溶解 | 100均のものでOK |
| シリコングリス | ファン軸と首振り機構の潤滑 | プラスチックを痛めないもの |
| ネジロック剤 | 組み立て時の緩み止め | 安全のため推奨 |
👇エレコム エアダスター
モーターなどの水洗いできない精密部品のホコリ飛ばしに。分解しない普段のお手入れにも使えます。
👇シリコングリース
組み立て時の必需品。これを塗らないと異音(キッキッ音)の原因になります。プラスチックを傷めない専用品を。
👇LOCTITE(ロックタイト) ねじロック 243
高速回転するファンのネジは緩むと危険です。安全のために必ず塗布しましょう。
タワーファン徹底清掃のための完全分解手順
手順①:外装・背面・ベース外し
まずは本体を開封していきます。
1. 電源プラグを抜く
これを忘れると感電します。絶対に抜いてください。
2. 背面のネジを外す
本体裏側にあるネジ(上部2本、下部4本)をプラスドライバーで外します。


3. 土台(ベース)を分解する
底面のネジ3本を外し、ツメを解除しながらベースを2分割して引き抜きます。内部にあるスペーサーも忘れずに外しましょう。



4. リヤカバーを外す
ネジが外れていれば、あとはツメで止まっているだけです。
コツ:ここのツメは道具なしで手で簡単に外せますが、無理な力を加えるとプラスチックが破損するので、少しずつ優しく外してください。


手順②:シロッコファン外し(最難関)
ここが一番の難所です。焦らず進めてください。

1. 【重要】ネジロックを溶かす
ファンを下部で固定しているネジは、振動で緩まないよう「ネジロック剤(接着剤)」でガチガチに固められています。無理に回すとネジ穴を舐めます。
- 対策: ネジの根元に**除光液(アセトン)**を数滴垂らし、数分待って接着剤を溶かしてから回してください。


2. 固定ネジを外す
- 下部のモーター軸固定ネジ
- 上部の軸受けブラケット固定ネジ(2本)この順序で外します。


3. ファンを引き抜く
ファン本体をゆっくりと垂直に引き抜きます。
手順③:電装・フロント分解
シロッコファンを外したら、残りのパーツも分解していきます。ここを外せば、フロントカバーやルーバーも丸洗いできるようになります。
1. モーターとコンデンサーを外す
まずはモーター周りをフリーにします。
- モーター本体: 固定ネジはリヤカバー取り付けネジと共締めだったのですでに取り外し済みです。
- コンデンサー: 近くにある四角い部品(進相コンデンサー/フィルムコンデンサー)を固定しているネジ(1本)を外します。
- 配線: 繋がっている配線を留め具などから外してフリーの状態にします。



2. スイッチパネルを取り出す【コツあり】
上部の操作パネル部分を外します。
- ネジ外し: パネルを固定しているネジ(2本)を外します。
- ツメ解除: ここが少しパズル的です。スイッチパネルはフロントカバーの内側にはまっています。
- 左右の側面からフロントカバーを少し広げるようにして、パネルを「かわし(干渉を避け)」ます。
- その状態でフロント側のツメを解除し、パネルを引き抜きます。



3. フロントカバーとルーバーの分解
最後に、前面のカバーをバラバラにします。
- 分解: 残っている固定ネジ(1本)を外すと、「フロントカバー2枚」と「ルーバー(風が出てくる網の部分)」に分解できます。
- これで、プラスチックパーツは全て単体になりました!


ここで全ての部品を分解完了しました。
全て分解した所
手順④:徹底清掃(水洗い&拭き掃除)
取り外したファンを見ると、驚くほどのホコリが詰まっているはずです。
1. ファン・本体の丸洗い
- まずは掃除機で大まかなゴミを吸います。
- 浴室などで、中性洗剤と歯ブラシを使い、ファンの羽根は一枚一枚をこすり洗いします。
- 黒い水が出なくなるまで徹底的に洗い流しましょう。
- 注意: 洗った後は完全に乾燥させてください。生乾きはカビや故障の元です。




2. モーター周辺の清掃
- ここからは水洗い厳禁です。
- モーター周辺、スイッチパネル裏、コンデンサー周りのホコリは、掃除機と綿棒、エアダスターを使って除去します。

手順⑤:組み立て・グリスアップ
綺麗になったら元に戻しますが、ここでひと手間加えることで「静音性」と「耐久性」が変わります。
1. シリコングリスを塗布
- シロッコファンの上部軸(回転する棒の部分)
- 軸受け(穴の部分)
- 首振り機構の可動部これらに薄くシリコングリスを塗ります。動きがスムーズになり、異音を防げます。


2. ネジロック剤で固定
ファンをモーター軸に戻し、ネジを締める際、**ネジロック剤(緩み止め)**を少量塗布してから締めます。高速回転する部品なので、安全のために必須です。
3. カバーを戻す
分解と逆の手順でカバー、ベースを取り付けます。配線を挟み込まないように注意してください。
結果:新品のような風が復活!
コンセントを差し込み、スイッチオン。
「強」にしなくても、涼しい風が遠くまで届くようになっているはずです。音も静かになり、嫌な匂いも消えました。
手間はかかりますが、買い換える前に一度試す価値は十分にあります。DIYで愛着のある家電を復活させてみませんか?
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分解してみて『これは無理そう…』『内部が錆びていた』という場合は、最新モデルへの買い替えが安全で省エネです。
清掃後のメンテナンスと予防策
徹底清掃は手間がかかるため、できるだけ頻度を減らしたいものです。日頃から以下のメンテナンスを行うことで、ホコリの蓄積を遅らせることができます。
•定期的な外側清掃: 運転前に吸気口や吹き出し口を掃除機で軽く吸い取るだけでも効果があります。
•エアダスターの活用: 分解せずに、外側の隙間からエアダスターを吹き付け、内部のホコリを吹き飛ばす方法も有効です。ただし、ホコリが室内に舞うため、屋外で行うか、掃除機で吸い取りながら行ってください。
•使用環境の見直し: 設置場所のホコリが多い場合は、空気清浄機を併用したり、床掃除の頻度を上げたりすることで、タワーファンへのホコリの吸い込みを減らすことができます。
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