木をつなぐ方法を下に挙げてみたが、結論から言うと、トリマーを持っていてDIY程度であれば、『雇い実(ざね)』が強度があり正確です。
トリマーを持っていない方も、あると作業の幅が増えますので、購入を考えても良いかもしれません。
頻繁に行うのであればビスケットジョイントカッターでの作業が早くて正確ではあります。ただ、この作業にしか使えない工具ですし、予算と工具の置き場所も確保しなければならないので、一般的には難しいと思います。
板を接ぐ6つの方法
雇い実
強度があり、難易度が低い、トリマーがあれば、さねを端材で作って正確に接ぐ事ができる。
ほぞ組
強度はあるが、難易度が高い。また正確な寸法で作るのが難しい。
ビスケットジョイント
強度があり、難易度は低いが、専用工具の値段が高い。ジョイントは専用の物が必要。
木ダボ
知らない人は、ほとんどいない程一般的だが、専用工具を使ってもズレる。難易度が高い割に強度も低い。
ビス
見た目が悪い
金具
見た目は良い物もあるが、ちょうど良い物を探すのが面倒。
雇い実
30mm厚の集成材でL字型の机を製作するのに、雇い実を使ってつなぐ方法を紹介します。
メイン机(幅500mm)に、サブ机(幅380mm)をつなぎます。
雇いざねの製作
12mm合板の端材を、丸ノコで20×250mmにカット。これをジョイントとして使います。
机をトリマーで加工
6mmのトリマービットしか持っていないので、板1枚に2列削ります。
穴の深さや長さは少し長い方が作業が楽です。雇い実が20×250mmなので深さは片側11mm長さは255mmでもOKです。12mm幅は正確でないと段差ができます。
ですので、高さを同じにするため順番が大事になります。
トリマーガイドをずらす前に両方の板にメスザネをいれます。これはどちらが先でも構いません。
①メイン机1回目、サブ机1回目➜②トリマーガイドを6mmずらして➜③メイン机2回目、サブ机2回目
必ず、トリマーガイドをずらす前に両方の板にメスザネをいれます。これはどちらが先でも構いません。
メスザネの加工が終わったら切り口をのみなどで綺麗にしておきます。
接着(圧着)
接着
雇い実を入れてみて、少しキツい時はジョイントの方の角をハンマーで叩き、木殺して入り安くしておきます。
メスザネ部と、作っておいた雇い実20×250mmに木工用ボンドや Titebond を塗って接着します。
※Titebondは、乾燥後ペーパーなどで削る事ができます。
圧着
クランプ
接着中に面が結構ズレますので、クランプも併用する事をお勧めします。