既製品のデスクでは窮屈でのびのびとデスクワークできない!
このイライラ解消できますか?
クリエーター・ゲーマー・モデラー・工作好きの方に向けて、約2万円で書斎兼作業部屋の机をDIYしました。
テレワーク・リモートワークが増えて、小さな机に書類やものがあふれて、仕事が捗らない方も多いのではないでしょうか。
しかし、壁に穴を開けるのがネックで、気に入った環境をあきらめていませんか?
そうだとしたらもったいないです。
壁の穴はパテ埋めして、壁紙を張り替えれば復元できます。
プロに壁紙の張り替えを、お願いしても6帖部屋で3~5万円程度です。DIYすればもっと安くできます。
壁への穴あけに対する抵抗を払拭してDIYを楽しみましょう!
この記事では、クリエーター・ゲーマー・モデラー・工作好きの方などに向けて、作り付けではなく後づけなにの脚が無いのに頑丈なデスクをDIYする様子を細かく紹介しております。
この机のおすすめポイント
- シンプルな木の机
- 木のエージングを楽しめる
- 集成材の使用で、低予算、反りなどの狂いも少ない、見た目が美しい
- 掃除が楽(足のない机)
棚は約2万5千円で製作しました。こちらで紹介しております➜棚のDIYで機能美を追求した結果
材料
寸法・木取り図
先ずは頭の中の構想を手帳に書いて、そこに寸法等を書いて材料の必要量を明確にする事にしました。
木材
机材:赤松集成材 4200×500×30mm
1カット110円(長さ2400mm程度迄カットできる)
13,640円(税込)スーパービバホーム
(価格は2021年7月7日確認時の情報です)
雇いざね材:ベニヤ12mm(端材コーナーにあった適当なベニヤ)
99円(税込)スーパービバホーム
(価格は2021年7月7日確認時の情報です)
アングル(棚にも使用したため、机には半分ほど使用)
メッキアングル 3×30×5500
1カット55円
2,624円(税込)スーパービバホーム
(価格は2021年7月7日確認時の情報です)
カラーアングル 3×30×1820
709円(税込)スーパービバホーム
(価格は2021年7月7日確認時の情報です)
ビス
皿ビス 全ネジ 3×25mm 12本
アングルに集成材を固定するビス。
家にあったものネジのピッチが狭いから木工用ではないが使用しました。
コーススレッド 半ネジ 5×80mm 10本
アングルと家の柱や間柱に固定するビス。
家にあったものIKEAの家具付属品
コーススレッド 半ネジ 3.8×75mm 4本
集成材を柱や間柱に、また、集成材同士を固定するビス。
30本 99円(税込)ビーバートザン
(価格は2021年7月7日確認時の情報です)
棚受け金具
L型棚受 350×400
855円(税込)スーパービバホーム
(価格は2021年7月7日確認時の情報です)
工具
ウマ、チップソー、丸ノコ、丸ノコガイド、トリマー、グラインダー、ドリル、サンダー、墨だし器、下地探し(どこ太)、ドライバー、のみ、差し金、スケール、椿油、ウエス
墨出し
壁に机を取り付ける位置を、鉛筆で書き込みます。
平面詳細図で、壁の裏の状況を把握
- 柱105mm 間柱45mm、石膏ボード12.5mm厚。
- 窓枠の両脇に105mmの柱が入っている。
- 450mm間隔で柱が入っている。
レーザー墨出し器で基準のラインを出す
ラインを鉛筆でケガき、一部黄色のマスキングテープで判りやすくしました。
下地探し磁石付き(どこ太)で探ると、針を刺して柱の位置や、磁石で石膏ボードを固定しているビスの位置がわかります。ビス位置に鉛筆で×印をいれていくと、見えない間柱の位置が見えてきます。平面詳細図である程度分判っていますが、ネジの位置までは図面で判りませんので、下地探しは磁石付きが断然オススメです。
アングルの加工と塗装
チップソーでカット
髙儀(Takagi) チップソー切断機 EARTH MAN 165mm CS-100TA
コンパクトなので切りたい所に持ち運べて設置が楽です。狭い自宅ガレージの片隅での作業ですので助かります。
また、以前仕事で使っていた高速カッターと比較すると断然火花が飛ばないチップソーは最高です。
しかし、キリコは飛んでくるのでメガネ,保護具は必須です。
下の写真が、机と棚に使うアングル6本を切ったものです。上2つは端材です。
サビを活かして、無塗装のアイアンアングルで男らしく作ってもかっこいいと思います。
私の好みはサビてない物ですので、本来は亜鉛メッキで統一したかったのですが、メッキアングルの短い物が売っていなかったので、サビていないカラーアングルを買って白で塗装する事にしました。
ドリルで穴あけ
穴を開ける所を石筆でケガきます
- アングルに集成材を固定するビス(3×25mm)穴12カ所は、だいたい200mm間隔。
- アングルと家の柱や間柱に固定するビス(5×80mm)穴10カ所は、設置場所に仮置きして、柱や間柱の位置を確認しケガきます。
アングルは2種類の穴を開けます
- アングルに集成材を固定するビス(3×25mm)穴:3mm 12カ所
- アングルと家の柱や間柱に固定するビス(5×80mm)穴:5mm 10カ所
ドリルで穴をさらう
下の写真の様に、穴をさらって、皿ネジの頭がツライチになるよう加工します。
キリの先端角は90°です。
貫通させないように注意が必要です。
アングルは2種類の穴をさらいます
- アングルに集成材を固定するビス(3×25mm):6mm 21カ所
- アングルと家の柱や間柱に固定するビス(5×80mm):10mm 21カ所
塗装
エアーダブルアクションサンダーでアシズケします。
その後、ラッカーシンナーでシンナー拭き。
家にあった20年以上前のプラモデル用スプレーと同じくプラモデル用ですが金属用のサーフェーサーを使用しました。
白のサーフェーサーで下地塗装2回出来ました。
パールホワイトのラッカースプレーを、1回塗装した所でなくなってしまいました。
見えない所はムラが多く、見える所も少しムラがありますが、味わい深く見えますし、買いに行くのも面倒なので塗装はこれで終わりにします。
アングル設置
壁に下穴をケガく
塗装が乾いたら、アングルを壁に仮置きして壁に下穴を開けるため、穴をケガきます。
壁に下穴をあける
5×80ビスの軸が3mmなので、3ミリのキリで深さ70mmの下穴をあけます。
アングルの固定
コーススレッド5×80mmを、電動ドライバーで打ち込みます。
先ずは両端を、ビス1本づつ、水平を確認ながら固定します。
2本のアングルを固定
机の設置
集成材の加工
メイン机仮置き
メインの机となる、部屋の端から端に渡って2560mmに及ぶ集成材を、アングルに仮置きしてみます。
ビバホームオリジナル集成材:赤松集成材 4200×500×30mmをカットしたものです。
ピッタリだったので一安心です。見た目は予想を超える満足感!
アングルのアールに当たって少し浮いているので、面取りが必要です
面取り
エアーダブルアクションサンダー ペーパー80番で面取りです。
配線穴加工
丸ノコと手ノコでカット。
コンセントを通せるように加工しました。
机の表面も400番で均しておきます。
メイン机を設置して、柱とアングルに固定します
10mmのキリでザグリ
柱に固定する箇所は、10mmのキリで垂直に10mm程の深さでザグリを入れてビスの頭を隠すようにしました。
5mmのキリで下穴
5mmのきりで下穴を開けます。
ビスで固定
コーススレッド 5×80mm
サブの机を設置
サブの机を500mm幅の赤松集成材から1313×380mm切り出しました。
丸ノコにガイド(Tスライド)を取り付けてカットしました。
雇い実でメイン机とサブ机をつなぐ
下の写真の様にメインの机とサブの机を雇い実でつないでL字の机にします。
木工用ボンドで接着して、圧着。
棚受け取付
1カ所だけ、壁に接していないサブ机の端は、手持ちのL型棚受け金具を取り付けました。 実は、この金具を使ってしまいたかったので、金具の寸法に合わせてサブ机の幅を380mmに決めました。捨てるのはもったいないですから。
見た目はそこそこですが、安くて強度があります。後で、木で覆ったり、壁紙やリメイクシートを張るなどして、低コストで見栄えは良くする事ができますので問題ありません。
最後に
効率良く作業を行うには棚から設置したいところでしたが、棚材の納期に2~3日かかりましたので、先に机の設置を行いました。
この机と棚の発想は、若い頃、トラックの修理工場で働いており、アングルで燃料タンク、工具箱のステーなどを作っておりましたので、なじみがあって、加工が楽な、鉄のアングルと集成材で机と棚を製作しました。
大工さんは、鉄のアングルを使わないと思いますので珍しいかもしれません。
デスクワークにはこの机と椅子(オカムラのコンテッサ)が欠かせないものとなってしまいました。
写真のオカムラのコンテッサは、新品で買うと十数万円ですが、ボロボロの椅子を中古で購入して、修理して使用しております。
椅子修理は、こちらで紹介しております➜激安購入!オカムラ コンテッサ 座面修理
という事で、鉄のアングルと集成材で机をDIYするとシンプルでおしゃれに頑丈なデスクができました。
みなさまも是非DIYで気に入った環境を手に入れてください。