FFヒーターの取り付け。最適な暖房器具をDIY設置する

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悩んでいる子ねこ

Amazonで中国製FFヒーターが、1万円台で販売されているけど、品質は大丈夫かなぁ~、DIYでの取付け大変かなぁ~

ねこ先生

品質は、車中泊会社員生活で1冬目1月~3月、2冬目11月~3月までほぼ毎日使用、現在4冬目ですが異音や異臭なく快調です。取り付けは、ちょっと大変。車体への穴あけには覚悟が必要です。

amazon.co.jpで注文して中国より送られてきた格安のFFヒーターの取り付けは中国語のマニュアルしかなく少し手間取りました。

取り付けてから4年間、一酸化炭素警報機が作動することや故障もなく冬の車中泊には非常に助かっています。

FFヒーターとは、ガソリンや軽油の燃焼熱を利用した暖房です。

構造上燃焼室が室外なので安全・燃費も良いです。

構造がシンプルですので、FFヒーターに限らず今や品質が高くコスパも良い中国製品で十分です。

これから中国製FFヒーターを取り付けた手順を紹介します。

  • 取付前に「FFヒーターとは」で紹介しております燃焼構造を確認した上で取り付けされると一酸化炭素ガスが室内に入らない対策をイメージしやすく安全です。
目次

FFヒーター とは

FFヒーター図

FFヒーター:【Forced draught balanced Flue systems Heater(強制給排気ヒーター)】 燃料(軽油、ガソリン)を燃焼させ、その熱をファンで室内に送る暖房器具。石油ストーブや石油ファンヒーターと違い室内で燃料を燃やすのではなく、燃焼の吸気・排気は完全に室外で行われるため、不完全燃焼を起こしても室内は安全。

  • 自動車のエンジン音より、FFヒーターは静かで燃費もかなり良いです。
  • スイッチONで直ぐに温かくなる利便性、維持費を考えても車中泊では無敵の暖房器具です。
  • キャンピングカーには、当たり前の様に付いています。

中国製FFヒーターDIYをオススメする理由

所要時間4時間
難易度
コスパ
筋肉痛
耐久性(強度)
おすすめ度

※難易度が高いほど、達成感がましますので、★の数が多くなります。

※筋肉痛が残るほど、達成感が増しますので、★ の数が多くなります。

所要時間 4時間

中国製FFヒーターのキットに含まれる全ての部材の組付けと試運転までの時間です。

車両区分によって室内付属品、内張りの状況が違いますので、 室内付属品、内張りの 脱着は除いた作業時間です。

難易度

車体に穴を開けたり、部品を取り付ける際は、 配線や配管に十分注意 して、慌てずに、慎重な作業を心がける必要があります。少し難易度は高いですが、日本製やドイツ製のFFヒーターを取り付ける際も同様です。

コスパ

Amazon中国製FFヒータと一酸化炭素検知器を購入しても2万円を切るので、他のFFヒーターと比較すると圧倒的なコスパです。

  • 有名なドイツのべバスト社FFヒーターガソリン用、価格は15万円以上。
  • Amazonで手に入る中国製FFヒーター軽油用は、15,000円(価格は2019年12月11日購入時の情報です)
  • 中国製FFヒーターガソリン用はAmazonでの販売はないようです。

ガソリンエンジン車ですと、軽油用のタンクを別に付けなければなりませんが、中国製FFヒーターには燃料タンクなど必要部品一式セットでした。

筋肉痛

作業翌日、若干筋肉痛となりました。

吸気ダクト(エアクリーナー)・排気マフラー(サイレンサー) 取り付けの際、車体の下に潜り込んでの作業が原因だと思います。

耐久性(強度)

2年間3冬使用して、異音や異臭なく快調です。

おすすめ度

英語の取説を見ても記載がないようだった、下記の2点を差し引いても、コスパや品質の高さ、また、Amazonで単体部品が安く販売されていることを考慮すると、かなりオススメできる商品です。

  • オレンジのシリコンゴムは取り付けなければならない。
  • 試運転で車内に煙が充満した。(原因不明だが、その後、発生しない)

英語表記の取説がわかりづらかったのでエラーコードや修理部品をこちらでまとめております。➜中華FF ヒーター「エラーコード表」とAmazonで手に入る部品

では、作業中に悩んだ所をできるだけわかりやすく、中国製FFヒーターの取り付けを紹介してまいります。

FFヒーター 取り付けに使用した 部材

Yakuin 5KW 12V 軽油 FFヒーターキット10L燃料タンク付き

FFヒーター本体

一酸化炭素検知器

一酸化炭素検知器

FFヒーター 取り付けに使用した 工具

電動ドリル(ドリル刃 7.5mm、26mm)

鉄部への穴あけは、インパクトドライバーですと、ブレやインパクトでドリル刃が折れる恐れがありますので、電動ドリルがおすすめです。

ラチェット

ここ数年 お気に入りのラチェットKokenコーケン72歯Z-EAL!工具好きな方には説明不要だと思いますが、

ラチェット空転トルクが軽いので、ボルトやナットが外れるまでラチェット機能使えるし、ソケットの肉厚も極薄なので、手が入らない所での作業に重宝します。

車の外装で使うなら3/8インチ(9.5mm)がおすすめです。

車の内装、バイクの外装で使うなら1/4インチ(6.35mm)がおすすめです。

重整備は1/2(12.7mm)サイズですが、ラチェットは使用頻度低いのでインパクトソケットとスピンナーハンドルがおすすめです。

リベッター

FFヒーター 取り付け 位置決め

今回FFヒーターを取り付ける車両は、➜こちら いすゞのコモです。(日産:キャラバンOEM)

燃料タンクから取り付け位置を決める

車両の給油口が、右リヤにありますので、車両とFFヒータの給油を同時に行える所へ、FFヒーターの燃料タンク取り付け位置を決めてから、その他の部材とFFヒータ本体の位置を決めました。

なぜなら、給油口が左右別ですと、給油の際、給油機へ車両を着け直さなければならないので、給油口は、なるべく近い位置に設置することをおすすめします。

FFヒーター 燃料タンク

上写真のように各部材のレイアウトを決めたら取り付けてまいります。

FFヒーター 燃料タンク 取り付け

STEP
燃料タンク穴あけ加工

燃料タンクを固定する前に、燃料ホースをつなぐコネクタを、取り付ける穴を燃料タンクへあける。

STEP
燃料ホースコネクタ取付(念のため液状ガスケット塗布)
燃料ホース コネクタ取付

燃料ホースコネクタを、燃料タンクの内側から通して、外からナットどめします。

STEP
燃料タンクを車体に固定する
FFヒーターの燃料タンク

燃料タンクの固定は、車体側既存の建込ナット1カ所と、自作ステーにボルト2本で固定しております。

STEP
燃料ホースをつなぐ
燃料ホースを繋ぐ

今回燃料タンクの穴開けカ所を間違えてしまいました。穴は、液状ガスケットとボルトでふさぎ、燃料漏れはありません。
穴を開ける際は、FFヒーター燃料タンクの給油口の向きにご注意下さい。

燃料フィルター・燃料ポンプ 取り付け

FFヒーター 燃料タンク

燃料フィルター・燃料ポンプともに、車体側既存の内張固定穴にボルト留めしました。燃料ポンプには電源配線コネクターを接続します。

FFヒーター 本体 取り付け

FFヒーター本体 取り付け場所

点検口イラスト

FFヒーター本体の取り付け位置は、FFヒーター燃焼用の吸気・排気口・燃料供給口を通す穴を床にあけなければなりませんが、車体へむやみに穴をあけたくないので、運転席の後ろ(エアクリーナーの直ぐ後ろ)の点検口カバーに取り付ける事にしました。

点検口カバーなら万が一、穴あけに失敗しても最悪ボルトオンで交換出来ます。

STEP
点検口カバーに下からFFヒーター付属のアルミカバーをあて穴を鉛筆でケガく
STEP
点検口カバー固定ネジ4本を外す
STEP
鉛筆でケガいた所にドリルで穴を開ける

ドリル刃 7.5mm

  • ffヒーター本体固定6mmネジ部4カ所
  • アルミプレート固定6mmネジ部4カ所
  • 燃料パイプ1カ所

ホールソー 26mm

  • 吸気配管25mm
  • 排気配管25mm
STEP
点検口カバーを取付ける
STEP
FFヒーター本体を取付ける
FFヒーター本体とシリコンパッキン

上の写真のFFヒーター本体とフロアーの間のオレンジのシリコンゴムだと思われる物、付けるべき物なのか随分迷いました。シリコンゴムならば熱で燃える事は無いのですが、違ったら面倒な事になるし、でも、入れないと気密性が失われて排ガスが入ってくる可能性もあるし・・・。

考えたすえ写真の通り取り付けて正解でした。取り付けて約2年、何度も暖房運転しておりますが、取り付け時と状態は変わっておりません。

STEP
燃料ホース、吸排気ダクトをつなぐ
ffヒーター燃料パイプ吸排気

吸気ダクト(エアクリーナー)・排気マフラー(サイレンサー) 取り付け

吸気ダクト(エアクリーナー) 取り付け

吸気ダクト

右側の蛇腹の黒いホースが吸気ダクトです。車体側フレームのタテコミナットにステーをボルトどめ。

排気マフラー(サイレンサー) 取り付け

吸排気

マフラーは、サイドシルに穴を開けてステーをリベットどめしております。

マフラーは、排気ガスが車体の下にこもらないように設置してください!
排気ガスが室内に入ってくると大変危険です。また、 念のため、一酸化炭素検知器 を必ず室内に設置してください。
FFヒーター始動前に排気口の向きを確認するぐらい気をつけましょう!

試運転

ffヒーター温風送風口
ffヒーター温風送風口
コントローラーとリモコン

電気配線はプラスとマイナス2本を、12Vバッテリーにつなぎ作業は完了です。

全体的な仕上がりは美しく、気持ちよく作業完了となるはずでしたが、試運転で気になる事態が起きました。

ガソリンスタンドで軽油を燃料タンクに入れて、スイッチを入れました。

仕様により、すぐに燃焼が始まらない様なので、スイッチONのまま家に帰る事にしました。

ガソリンスタンドを出て100mほど走った所で、ヒータの燃焼が始まり、すぐに焦げ臭くなったと思ったら、瞬く間に車内に煙が充満したので、たまらず窓を開けて、「何かやらかしたのか?」走馬灯のように一連の作業が頭を巡ります。

車を寄せて止めようとした時には、煙は収まっていました。

家に戻り、念のため細部まで点検を行ったのですが、問題ありません。その後、気をつけながら何度も使用しておりますが、煙が出る事はありませんでした。

何だったのでしょうか?原因は不明ですが、初期不良では無くて安心しました。

それから、3冬目を迎えて快調ですから元は取れたと思っております。

また、車中泊で冬を乗り切るためにFFヒーターだけではなく、薄い鉄板で覆われているだけの車内に断熱材を貼っておくと暖房効率があがりますので、気になる方は こちら➜断熱材の効果とDIY貼り方 をご参照ください。

この後、ヒューズBOXとスッチを介して車中泊用のバッテリーにつないでおりますので、配線は別記事にて、ご紹介させていただきます。

車中泊やキャンピングカーの電源コスパ比較と費用はこちらです➜車中泊ではポータブル電源、サブバッテリーどっち?

中国製FFヒーターレビュー

メリット

2年間3冬使用しての、このヒーターの感想ですが、燃費は良く1時間で10ccほど。タンクを10ℓ満タンにすると100時間は持ちますので十分です。

低消費電力です。60Ahのバッテリー(Panasonicカオスcaos)で、5日間(15時間)程は使用できます。※冷房カンゲキくんだと3時間程度でした。

品質、コスパが高い。

すぐに温まって、電源ON時は無敵に過ごせます。

車中泊でFFヒーターの暖房効果を最大限引き出すためには、断熱材を貼っておくこともすごく大事です。そもそも車室は薄い鉄板で覆われているだけですから。

おすすめの断熱材とDIY取り付け作業はこちらで紹介しております➜ジーエスGSメタルシートMS-2の効果とDIY貼り方

デメリット

利点でもありますが、あえて欠点を言うならば、すぐに暑くなるので温度調節が難しいです。風を弱くした所で燃焼を小さくする事はできませんので、熱くなったら電源OFFにするしかない。

燃料ポンプのカチカチ音がうるさい

セルフ給油での注意点

セルフのガソリンスタンドで給油の際、室内のタンクに給油することを、店員さんに一言、断りを入れると給油がスムーズです。

なぜなら、ほとんどのセルフのガソリンスタンドでは、カメラで監視している人がボタンを押すまで燃料はノズルから出ません。

わざわざ確認に来てもらうのも申し訳ありませんから、こちらから一言伝えておく方が無難です。

固定されたタンクであれば、セルフ給油を断られることはありません。

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