外壁塗装をDIYで安く済ませる足場の代用方法とは?ハシゴと命綱で安全に作業するコツ

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多機能はしごパターン2

「外壁塗装の足場代を節約したい。でも、素人のDIYで転落事故なんて絶対イヤだ……」

そう思っていませんか? 実は私も、高い所が大の苦手です。観覧車すら怖いほどで、瓦屋根の上での作業経験もゼロでした。

しかし、**「3つの安全対策」**を徹底することで恐怖心を克服し、業者に頼むよりも安く、そして安全に外壁塗装をやり遂げることができました。

この記事では、私が実際に恐怖心を克服した**「滑らない装備」「瓦屋根上でハシゴを安定させる裏技アイテム」「命綱の結び方」**を徹底解説します。足場代を浮かせたいDIYチャレンジャーの方は必見です!

目次

高所恐怖症の私が克服した「3つの安全対策」

プロの足場屋さんが組む「くさび足場」ですら、揺れると怖いです。しかし、自分で工夫して作った足場は、構造を理解している分、安心して作業ができました。

私が実践した安全対策は以下の3点です。

伸縮・速乾ウェア&絶対に滑らない靴

傾斜のある屋根でもハシゴを安定させる特殊アイテム

「2本の命綱」で身体を確保

これらを揃えるだけで、安全性と作業効率が劇的に変わります。

1. 服装と靴:ワークマンと「親方寅さん」が最強

動きにくい服装や、汗でベタつく服は集中力を奪い、事故のもとです。高価なアウトドアブランドでなくても、ワークマンなどで安くて優秀な装備が揃います。

全身の動きを妨げないウェア

インナー: 吸汗速乾コンプレッション(適度な着圧で疲れにくい)

パンツ: ワークマン「AERO STRETCH クライミングパンツ」(伸縮性抜群)

冬場は上に「イージス」などの防寒着、夏場はそのままでOK。

屋根上DIYの必需品「屋根用作業靴」

普通の運動靴は危険です。私が選んだのは足首まで保護できる**「親方寅さん」**。

グリップ力: 瓦の上でも全く滑りません。

汎用性: 沢登りやシャワークライミングにも使えるほどの性能。

日進ゴム「屋根プロ」(または親方寅さん)

普通のズックで屋根に登るのは自殺行為です。数千円で命が守れるなら安いもの。滑らない感動を味わってください。

2. 足場アイテム:瓦屋根上でハシゴを水平にする方法

斜めになっている瓦屋根に、そのままハシゴや脚立を置くのは不可能です。そこで活躍するのがこの3つのアイテムです。

多機能アルミはしご(変形していろいろな足場になる)

いらかくん HL-36(ハシゴを水平に保つジャッキ)

瓦用資材止 白幡 G-6(資材の落下防止)

特に**「多機能はしご」**は、洗車用として持っていたものが大活躍しました。「L字型」や「足場板モード」に変形できるため、塗装箇所の高さに合わせて柔軟に対応できます。

コスパと難易度レビュー

コスト:★★★★☆(レンタルや業者依頼より断然安い)

難易度:★★★★☆(設置には工夫が必要)

安定感:★★★☆☆(多少のタワミはあるが、慣れれば問題なし)

3. 命綱:2本掛けで恐怖心を払拭

「プロは命綱なんて2本も使わない」と言われるかもしれません。でも、DIYは安全第一。恐怖心を消すために、私は過剰なほど安全策をとりました。

2本の命綱を安全帯と簡易ハーネス

メイン: ワイヤー入り安全帯(ツヨロン胴ベルト)

サブ: クライミングロープ+簡易ハーネス

これらを、屋根の頂上(棟)にあるアンテナブラケットなどに固定します。

STパッドアイにカラビナ

覚えておくべきロープワーク

いざという時に身体を預けられる、基本の結び方を2つ紹介します。

ダブルエイトノット(二重8の字結び)

最強の結び方です。対象物に連結でき、強い力がかかっても解きやすいのが特徴。

①カラビナにつなぐ輪をつくるとき
カラビナにつなぐ輪をつくるとき
ダブルエイトノット1完成
STEP
ダブルエイトノット1ー2
STEP
ダブルエイトノット1ー3
STEP
ダブルエイトノット1ー4
STEP
ダブルエイトノット1ー5
②立木などに結ぶとき

ポイント: 8の字を作って、その跡をたどるようにロープを通すだけ!

立木などに結ぶとき
ダブルエイトノット2完成
STEP
まず、一本のロープでエイトノット(8の字結び)を結びます。
ダブルエイトノット2ー1
STEP
ダブルエイトノット2ー2
STEP
ダブルエイトノット2ー3
STEP
エイトノット完成。結び目は緩いままです。
ダブルエイトノット2ー4
STEP
ロープを固定したい所に、ロープの先端を通します。
ダブルエイトノット2ー5
STEP
上の輪にロープの先端を通します。
ダブルエイトノット2ー6
STEP
最初に結んだエイトノットに沿って輪を通していきます。
ダブルエイトノット2ー7
STEP
締め込んだら完成です。
ダブルエイトノット2ー8

② シートベント(簡易チェストハーネス)

登山用の120cmスリング(輪っか状のロープ)を使って、簡易的なハーネスを作ります。 フルハーネスを買わなくても、この方法なら安価に身体を固定できます。

120cmスリング
スリング120cm
STEP
右腕にスリングを通し、スリングを背中から左脇の下を通す。


シートベント1

STEP
右腕を通したスリングの輪の中へ通す。


シートベント2

STEP
下から後ろを通す。

シートベント3

STEP
上の写真3で出来る輪の中に通す。

 
シートベント4

STEP
カラビナを接続。(ロープはダブルエイトノット)

シートベント5

登山用スリング(120cm)&カラビナ

本格的な安全帯は高いですが、このスリングとカラビナがあれば簡易ハーネスが作れます。登山の知識をDIYに応用しましょう。

実践!瓦屋根の上にハシゴ足場を作る手順

実際にどうやって設置するのか、4つのステップで解説します。

STEP1:瓦用資材止(G-6)の取り付け

上の段の瓦を少し持ち上げ、フック部分を瓦に引っかけます。これを2箇所設置し、角材(垂木)などを渡して足場のベースにします。

瓦資材止金具
瓦を持ち上げて差し込む
瓦資材止金具取付
瓦資材止金具に木材をかける

STEP2:いらかくんの設置

ベースの上に「いらかくん(ジャッキ)」を置き、その上に足場板などを固定します。これで傾斜のある屋根上に「水平な面」が生まれます。

いらかくんに足場板を敷く

 瓦用資材止・いらかくん

ホームセンターではなかなか売っていないプロ用資材です。これがないと屋根上の足場は作れません。

STEP3:ハシゴの設置

作業場所の高さに合わせて、多機能ハシゴを変形させて設置します。

はしごをたてる
はしごパターン4

パターンA(高所作業): ハシゴを伸ばして立てかける

多機能はしごパターン2

パターンB(中低所作業): L字型やコの字型に変形させて足場にする

多機能はしごパターン1
多機能はしごパターン1実際の作業写真
多機能はしごパターン3
多機能はしごその他の形
多機能はしごその他の形
多機能はしごその他の形
多機能はしご付属の足場プレート
多機能はしご付属の足場プレート

多機能はしご(折りたたみ式)

これ1台あれば、外壁塗装だけでなく、洗車や庭木の剪定、室内の電球交換まで一生使えます。レンタルするより買ったほうが絶対にお得です。重いですが筋トレだと思えば克服できます。

まとめ:道具さえ揃えれば素人でも安全にできる

最初は恐怖心がありましたが、**「滑らない靴」「水平を保つ器具」「2本の命綱」**という装備を整えることで、無事に外壁塗装を完了できました。

足場代を節約できるだけでなく、道具は次回のメンテナンスや洗車、アウトドアにも使い回せます。 「怖いから」と諦める前に、まずは安全装備を整えるところから始めてみませんか?

免責事項: DIYでの高所作業はリスクが伴います。「本記事を参考にした作業での事故は責任を負いません、安全第一で無理せず行ってください」

難しいと思ったら潔く足場屋さんにお願いするのもありです。DIY作業用に足場屋さんを利用した記事もありますので参考にしてください。

多機能はしごパターン2

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