【DEH-970×外部アンプ】オートタイムアライメントと3way構成で、カーオーディオの音質を劇的に向上させる方法

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DEH-970 デジタルパワーアンプ追加3way
目次

はじめに:DEH-970は「外部アンプ」で化ける

カロッツェリアのハイエンド入門機**「DEH-970」**。 発売から10年以上愛される名機ですが、「内蔵アンプの音が物足りない」「Bluetoothの音質が古い」と感じていませんか?

実はこの機種、**「内蔵アンプを使わず、DSP(調整機能)だけを使う」**という贅沢な使い方をすることで、驚くほど高音質なシステムに生まれ変わります。

今回は、DEH-970のポテンシャルを引き出し、ホームオーディオ並みの感動的な音場を作る**「2.1ch 3wayシステム」**の構築手順を紹介します。


DEH-970の強みと弱みを理解する

メリット:最強のDSP機能

車の中は、ガラスやシートによる反射・吸音、スピーカーまでの距離の違いなど、音響的には最悪の環境です。 これを補正するのがDSP(デジタルシグナルプロセッサー)。 DEH-970には、付属マイクを使って車内特性を自動測定し、最適な音場を作る**「オートタイムアライメント&オートイコライザー」**が搭載されています。これが、ハイエンド機DEH-P01譲りの強力な武器です。

デメリット:アンプとBluetoothが弱い

  • 内蔵アンプ: 筐体サイズやノイズの制約で、パワーや鮮度に限界があります。
  • Bluetooth: コーデックが古い「SBC」のみで、音質は標準的です。

👉 解決策: 内蔵アンプをオフにし、能力の高い**「外部アンプ」でスピーカーを駆動させる。Bluetoothは「外部DAC」**で高音質化する。これで弱点は克服できます!

Pioneer カロッツェリア DEH-970

  • 「今こそ見直される名機。最強のDSP搭載1DINデッキ」
    本記事の主役。新品は希少ですが、中古市場でも大人気です。
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DEH-970
DEH-970

DEH-970の「次」を探している方へ 本記事で紹介したDEH-970は、今や入手困難な名機となってしまいました。しかし2026年現在、その後継とも言える**「DEQ-2000A」**をはじめとした最新DSPアンプが、かつてのハイエンド機を凌駕する調整能力を備えて登場しています。

スマホひとつでプロ級のタイムアライメント調整ができる最新モデルを、予算・用途別に比較しました。DEH-970のスピリットを受け継ぐ次の一台を見つけてください。

👇[2026年最新DSPカーオーディオおすすめ7選|DEQ-2000Aからコスパモデルまで徹底比較]


Bluetooth音質を劇的に上げる裏技

DEH-970のSBC接続に満足できない場合、高音質コーデック(LDACやaptX HD)に対応した**「外部DAC」**を使い、RCA(AUX)入力へ接続するのが正解です。

おすすめDAC(D/Aコンバーター)

  • TOPPING D50s: 信頼のESS社製DACチップを2基搭載。LDAC対応でハイレゾ再生が可能。
  • LOXJIE D40: さらなる低歪み・低ノイズを追求した上位モデル。

スマホからこれらのDACへ高音質Bluetoothで飛ばし、そこからDEH-970へアナログ入力すれば、劣化の少ないクリアな音が楽しめます。


今回構築するシステム構成(2.1ch 3way)

**「低コストで最高の音」**を目指した今回の機材リストです。

  • メインユニット: carrozzeria DEH-970
  • パワーアンプ: carrozzeria GM-D8400(4chデジタルアンプ)
  • Fスピーカー: KICKER 43CSS674(セパレート2way)
  • サブウーファー: carrozzeria TS-W3020 + 専用BOX
DEH-9703way組み合わせ図
DEH-970 3way組み合わせ図

なぜデジタルアンプ(GM-D8400)なのか?

最近のデジタルアンプは低ノイズで高音質です。何より消費電力が少ないため、家庭用100V電源と違い容量に制約がある車のバッテリー環境(12V)には最適です。それからメインユニットとメーカーを合わせることでゲイン調整が楽になることです。

Pioneer カロッツェリア GM-D8400

  • 「内蔵アンプとは別次元の駆動力。ハイレゾ対応デジタルアンプ」
    小型・高音質・省電力の三拍子揃ったデジタルアンプ。DEH-970との相性抜群。
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設定のポイント:クロスオーバーとチャンネル割り当て

外部アンプGM-D8400を「3chモード」で使用し、以下のようにスピーカーを駆動させます。

チャンネル割り当て

  • Channel A(2ch): フロントスピーカー(トゥイーター + ミッドレンジ)
  • Channel B(1ch): サブウーファー(ブリッジ接続でハイパワー化)

クロスオーバー(カットオフ)設定

ドアスピーカーとサブウーファーの音が被って濁らないよう、周波数を分けます。

  • HPF(ハイパス): フロント側。80Hz~100Hz以上の音を通す。
    • 設定メモ:60Hzだとドアが共振したので80Hzに設定しました。
  • LPF(ローパス): ウーファー側。80Hz~100Hz以下の音を通す。
    • コツ:HPFとLPFは基本的に同じ数値で繋ぎます。

スピーカー選びのこだわり

フロント:KICKER 43CSS674【セパレート2way(165mm+20mm)】

「高音は耳の高さから、低音は足元から」。 これを実現できるのがセパレートスピーカーの強みです。KICKERのこのモデルはチタン製トゥイーターを採用しており、クリアで耐久性も抜群。 付属のクロスオーバーフィルターを使えば、配線もシンプルに済みます。

KICKER CSS674

  • 「米国KICKERサウンドを手軽に。セパレートスピーカー入門に最適」
    コスパ最高のセパレートスピーカー。KICKERらしい元気な音が楽しめます。

サブウーファー:carrozzeria TS-W3020

30cmという大口径ながら、専用の薄型エンクロージャー(UD-SW300D)を使うことで、コモ/キャラバンのようなスペースの限られた車でも設置可能です。 ※現在は後継の「TS-WX3030」などが販売されています。

サブウーファー carrozzeria TS-W3020
carrozzeria TS-W3020:30cmウーファー、UD-SW300D:TS-W3020専用エンクロージャー

carrozzeria TS-W3020:30cmウーファーの後継機種「TS-WX3030」。

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DIYならではのこだわり:ケーブル自作とデッドニング

RCAケーブルの自作

アンプとデッキを繋ぐRCAケーブルは、長さも音質もこだわりたいところ。今回はプロ御用達の**「CANARE L-4E6S」「BELDEN 8412」**を切り売りで購入し、半田付けして自作しました。 既製品を買うより安く、しかも圧倒的に高品質なケーブルが手に入ります。

メインユニット(フロント出力)~デジタルパワーアンプ(CHANNEL A)

  • CANARE L4E6S BLUE 1m (L4E6SBL) マイクケーブル、切売り1m単位
  • CANARE F10 RCAピンコネクター数量: 4個

メインユニット(サブウーファー出力)~デジタルパワーアンプ(CHANNEL B)

  • MOGAMI 2534-1m Red (2534RD) マイクケーブル、4芯、6Φ、切売り1m単位
  • REAN NYS-352G (NYS352G) RCAコネクター金メッキ端子数量: 4個

デジタルパワーアンプ~サブウーファー

  • BELDEN 8412 マイクケーブル / ギターシールド (8412) 楽器用ケーブル、2芯、切売り

電源ケーブル:デジタルパワーアンプ「 carrozzeria GM-D8400」の消費電流29Aです。車両火災防止のため5スケア(sq)以上のケーブルを使用しましょう!

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簡易デッドニング

「サービスホールを全部塞ぐ」ような過剰な施工は費用対効果が薄いです。

  • ビビり音が出る箇所を制振材(レジェトレックス等)で抑える。
  • スピーカー裏に吸音材を入れる。 これだけでも十分効果があります。特にバン(商用車)はエンジンが座席下にあるので、床面の制振も静音化に効きます。

日東電工 レジェトレックス D-300N

  • 「プロも使う制振材。ドアや天井のデッドニングに」
    デッドニングの定番。ハサミで切って貼るだけで不快な共振をカット。
ルーフ 防振材
日東電工レジェトレックスD-300N

写真の制振材「日東電工レジェトレックスD-300N」は、車中泊時雨音軽減のためルーフに貼った物です参考記事はこちらです。
👇レジェトレックスを貼る6つのメリット/車中泊バン

究極に制振にこだわるなら

モリブデン系のエンジン添加剤でエンジンを黙らせる!


コスパ重視!低コストで理想の音を手に入れる「5原則」

「カーオーディオはお金をかけ始めたらキリがない」と思っていませんか? 実は、ポイントを絞れば最小限の投資で劇的な変化を得られます。私が実践して分かった、低コストで理想の音を作るための5原則がこちらです。

1. 「2.1ch」という構成に絞る

無闇にスピーカーの数を増やす必要はありません。

  • 高音: トゥイーター(2~4cm)
  • 中低音: ミッドレンジ(16~17cm)
  • 重低音: サブウーファー(25~30cm) この3種類を適正な位置に配置する**「2.1ch 3way」**こそが、最も効率よく高音質を楽しめる基本形です。

Tips:人間が聞き取る事の出来る周波数(20Hz〜20,000Hz)を超える高性能スピーカーは必要ない。

2. 「クロスオーバー」と「タイムアライメント」を使い倒す

高い機材を買う前に、まずは設定です。

  • クロスオーバー: 各スピーカーに得意な音域だけを任せる(HPF/LPFの設定)。
  • タイムアライメント: スピーカーごとの距離と方向のズレをデジタルで補正する。 この2つを追い込むだけで、安価なスピーカーでも「化け」ます。
タイムアライメント用の音響特性測定用マイク
タイムアライメント音響特性測定用マイク

3. 「50W程度のデジタルアンプ」を外部に置く

大出力は必要ありません。定格50W程度の外部デジタルアンプがあれば、純正ナビの内蔵アンプでは出せない「音のキレ」と「余裕」が手に入ります。デジタルアンプなら省電力で、車載の12V環境にも優しいのがメリットです。

4. 「DSP機能」がある機材を核にする

これが現代のカーオーディオにおける最重要項目です。 DEH-970のようなオートタイムアライメント&オートイコライザー機能を持つ機材をシステムに入れること。これだけで、車内という過酷な音響空間を、一瞬で理想のリスニングルームに変えてくれます。

5. デッドニングは「ビビり対策」に留める

プロショップのような「ドアのサービスホールを全て塞ぐ」施工は、DIYでは費用対効果が薄くなりがちです。 まずは**「ビビり音がする箇所」をピンポイントで制振する**だけで十分。完璧を目指して予算をかけるより、その分をサブウーファーや外部アンプに回す方が、音質の変化を体感しやすいです。


まとめ:ホームオーディオを超える迫力

完成したシステムの音は、圧巻の一言です。 オートタイムアライメントのおかげで、ボーカルはダッシュボードの中央にビシッと定位し、サブウーファーからの重低音は「ズッしん」と体全体を震わせます。

これは、数十万円するホームオーディオ(Victor SX-V1など)と比較しても、低音の迫力や音の瑞々しさでは負けていません。

「安価なデジタルアンプ」+「高性能なDSP(DEH-970)」+「適切な設定」。 この3つが揃えば、高級機にも引けを取らないサウンドは作れます。DIYで工夫しながら、あなただけの理想のリスニングルームを作ってみてください。


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